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あにの あ...の話

 おとおとがうんこもらしただけの話が久しぶりぶりにスキの数が10個を超えました。ありがとうございます。おまえらうんこ好きだな。
 よっしゃそれならあににもこんな話がたくさんあるからそれ披露するか! まずは小1のときのさくらコマースの帰りに……

 妻が鬼瓦のような顔をしているので今日は別の話にしようと思います!


 なんでもないいつもの日曜の朝。

 いつものようにあには惰眠を貪り、階下のリビングからは子供たちの嬌声と妻の怒声が漏れ聞こえてきます。

 子供たちめ。またやらかしたな。

 眠い目をこすり渋々階段をおりるあに。声はリビングではなく洗濯機の置いてある洗面所の方から聞こえてくるようですが、なにやら様子がおかしい。

 そこにはオレンジパンツ時代の小橋健太にローリング袈裟斬りをくらって倒れ込む川田利明のようになった妻が。
 あわててドタドタと駆け寄るあに。まあ狭い我が家で「ドタドタ」なんていったら玄関から外へ出てしまいます。実際は「ドt」くらいで妻の元へたどり着きます。

「おっとさん……やっちゃいました……」

「……ぎっくり腰?」

「おーいぇぃ」

 妻、3(ピー)歳にして初のぎっくり腰です。
 まあクレヨンしんちゃんのみさえは29で患っているので遅いくらいですが。

 しかし安心してください。我々には元スポーツジム勤務(受付)かつ元整骨院勤務(アシスタント)のおとおとがついております。
 とりあえず薬箱に入っていたボルタレンゲルをヌリヌリ塗りたくり、おとおとちゃんにLINE通話です。

「おとちゃん! 妻がぎっくり腰なんだ! どうすればいい?」

「ボルタレン塗って安静にしときな」

「ボルタレンはもう塗ったので、なにかこう、元プロっぽいアドバイスを」

「じゃあ氷とタオルを用意して、腰にヌリヌリして冷やしなさい」

「アイスマッサージですね! 冷やすといいの?」

「業界は温めたほうがいい派と冷やしたほうがいい派で真っ二つ」

 クソの役にも立ちません。うんこもらしのくせに。

 それでもかわいい弟の言うことを信じて氷で冷やすと多少は動けるようになった妻。長男の両肩を支えにして、世界最弱のグレーシートレインのように家の中を移動できるようにはなりました。
 やっぱり持つべきものは優秀な弟です。


 その夜。

 ただいま毎週日曜夜9時からTVKにて絶賛再放送中のアニメ北斗の拳。
 懐かしのアニメに熱くなるあに。
 指先一つでダウン状態の妻。
 そうなったらもうやることはひとつでしょう。

「あたぁ!」

「ぎにゃー!」

「ほぅわたぁ!」

「ひでぶー!」

「さんかいせきほけん!」

「いたぐわぁ!」

 今日も夫婦は仲良しです。

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