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歌を始めた(亥年1月前半の歌) 49首

万葉集に親しむため、今年は、1月1日から歌を詠んでいる。
とにかく勝手がわからないので、思ったことを並べて、5、7に字数を合わせるだけ。文字が収まらないときは、類語を調べて、置き換えたり。

ほぼ日の学校[万葉集講座]に参加している他の方にも、同じことをやってる人はいると思うが、今の私の武器は、言葉を使うことを仕事にしていない一般人だということ。

恥もなく公開できる。

糸井さん、河野学校長のように、言葉を世に出すことをしてきた人ならば、ここまで駄作を垂れ流せないだろう (* ̄ー ̄*)フフン → 何のマウントだ。

いろんなところに、ちょいちょい書いているが、現在心身ともに不健康だ。
続ける自信はないけれど、学校が終わる5月以降も年内一杯続けるつもり。


1/1
年の瀬に気にかかること多かりき あれも持ち越しこれ納まらず
新たなる決意なかりし 正月の始まらぬ心のたりのたりす
年初め職場で迎えだらだらとタイムラインを眺めてすごす

1/2
正月の二日目もまた 職場にて過ごす合い間に転職想う
偏頭痛高血圧になやまされ 気うつ感じる新年二日
正月の二日ようやく妻のさと 年始挨拶ほどほどに鴨

1/3
寝正月昼起きてのち雑煮食ひ また寝たあとに夕に起き出す
夕起きて夜になるまで子と遊び 寝るまで語らい正月終える

1/4金
朝会は重くも軽くもないトーン 社長の話でぬるく始まる
年初め 毎年毎年 年末のトラブル対応 始末が初日
血圧が高めなために 新春のカレー始めを今日も遠のく
如月のヘンリー5世が気にかかる 仕事の繁忙いかばかりかと

1/5土
予定あり 起きてはみるも二日酔い 気うつと吐き気 泣きはらした目
同人誌、春に出すため打ち合わせ もつれ乱れる初春の土曜

1/6日
日曜日 朝までひとり麦焼酎 一眠りして仕事にいこう
夫婦仲、5つの子にも口伝え 空気読むような子にしたくなく
ツイッター 噂の社長が百万を撒く 心あわ立つも無味に仕事す

1/7月
心つらく 気持ち重くてうなだれる 乗車の電車は会社へ向かう
大久保の人気カレーの番組を視て新年のカレーを想え

1/8火
登園の送る送らぬ問題は わたしの余裕 測れる定規
通院のためゆっくりと家を出る 大川の水面、金属のよう
異常あり 命にかかると思いなば 身がちぢこまり自棄ももよおす
医院にて 医師の言葉に安心し 出勤前に カレーの初め
スパイスは頭の皮に汗生ず おいしく過ごすみちなかりせば

⇒この辺から「あれ?もうちょい、うまく言えそう」とか、「助詞がおもしろくない」とか、思うようになった。
(ちょうど、俳人が書いた記事を読んだからだけど)
 5音の括り、7音の括りだけ、直してたのが、5+7の12音で直してみるようになったりし始める。できたものは、自分で納得はしてないくらいだから、いいものではないだろう。

1/9水
いつもより早めの電車で出勤す 一人の机、電話も鳴らず
同居する人の声音と態度だけ少し違わば気持ちが動く
子と遊ぶ週末のこと想像す 息子の笑顔、頰骨あがる
万葉の世界をおもい 折口のことを学びて辟易とする
ちょいと前 この駅寄るはY社の用 今は有名カレー屋の駅

1/10木
便りあり 紹介の本買わんとす 電波わろかり半蔵門線
常日頃イビキうるさく 別の床、休む息子に 添い寝せがまれ
これやろうあれをやろうと朝思う そうはさせじと新たな依頼

1/11金
お仕事に集中せんと珈琲を度々飲んで 夕に目眩す
予習会、朝からずっと楽しみに 校長の講義、思いを残す。
友人と学校の後、杯を重ね あれを話してこれも語りぬ
友人と帰る道すがら夫婦仲、語った返し「それはヤバイね」

1/12土
子にアプリ課金せがまれ渋る我 「遊ぶ意味ない」とまで言われる
三、四日食べぬと ふいにスパイスが恋しくなりてカレーを求む
久々に朝から家のことをする。褒めてほしくてメッセを送る
特撮の撮影イベに参加する 息子と二人ビルを見上げる

1/13日
歌を知るために「天上の虹」を詠む 歌うどころか言葉に詰まる
カレーあり、ナンにフリマのカレーンダー カレーあふれる 愛あるカレー

1/14月
写真見る 子への態度を思い出す 後ろめたさに眼がうるむ(TOBICHI2 梅佳代さん写真展を見る)
後ろめたさ感じて無理に仕事前 息子を連れて公園に行く
昼カレー見た目がよくて写真撮る 撮った画像はうまそうでなく
同窓会シェイクスピアの話もす 視聴し、カレーつくる約する

1/15火
コミュニティ よかれと思い、運営に毎度感想 迷惑かしら
退職を考えてなほ、ドンヨリす。次の仕事が見えず決まらず
ライバルと見ゆるは実は格上と知りつつ胸が悔しくなりぬ

(49首)

感想

1,2日やるだけで、選ぶ言葉、並べた言葉が、平たく、おもしろ味がないように感じ出した。そこで他人の短歌にふれることにした。この期間、日経新聞で紹介されていた短歌集を買った。

うまくなるんだろうか。
結局、詠み続けるしかないとは思うが、その過程で、意見を入れるかどうかはさておき、他人からフィードバックが必要になるかもしれない。
そのためにも晒していこうと思う。

大人になって、ランニングにはまった人が、
「仕事は今さら、そんなに上達しないけど、走ることは、ドンドンうまくなる。だから、おもしろい」
ということを言っていた。

短歌もそんな感じがしなくもない。
つくるのにあまり時間はかけないけど、その中で気にするポイントが増えていく。今はまだ、日常の言葉を並べて、5、7に合わせることしかできていない。ただ、納得したものが、たまにつくれるようになるんじゃないかという予感がある。まぁそういう予感を抱えているので、何とか続けられそう。


先人のお話

次回講師の岡野さんは、なんと一日30首も毎日詠まれるそう。
(岡野さんの紹介文)

私が1日30首つくるのは、さすがにしんどいけれど、毎日、2,3首はつくれる。(生活を思えば、1首だけってことはない)

ただ、2,3首といえど、岡野さんのように詠む時間を決めてやらないと、つい、生活のあらゆることを歌にすることばかり考えて、他作業の手が止まるので注意しないと。夕方にまだ詠んでいないと、仕事中でもそわそわするし。

つくる時間も課題の一つ。大小、課題があって、楽しい。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。