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クリエイティブになるための読書(54週目)

今週、久々にメンタルがやられている。去年までのおよそ2年間、自分の機嫌は自分で取ることができるようになっていたのに…。ただ、何も手につかない、仕事を完全に休まないといけないというほど重症ではない。今週、家にいる間は、ずっと部屋にこもっている。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

吉増剛造さんの詩がいい。破天荒に見えていた詩も、いろんな詩に触れるようになったおかげで、言葉選び、テンポ、音、言葉の並びの形、いろいろ楽しめるようになっている。作れるか、と言われれば、そんなわけもないけれど、引き続き、触れていきたい。

評論

一度読んではいる「パターン、Wiki、XP」。仕事上、情報をどのように整理すべきか考えることがある。最近、デザイナー寄りの人と仕事をすることがあって、そうした職種の人たちの情報の整理の仕方がおもしろくって(成果物をイメージしながら、情報を集める)、情報の取り扱いという基本的な問いが生まれる瞬間が増えた。答えを求めて、というより、引き続き、そうした疑問を体に飼っておけるように、再読することにした。

物語

明治・大正・昭和の日本人の短編もいいのだけれど、どうしても偏って摂取している感があるので、もっと西洋の短編に触れたい。古書店やブックオフに探しにいこうかな。そろそろ図書館通いを復活させてもいいかもしれない。さらに、西洋以外の作家の作品、中南米、東南アジアなどの作品は、なかなか手に入らないので、図書館から借りるよりほかないかもしれない。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2024/3/25(月)
・【詩】傘貝によせて/嫁傘人形(「新しい小笠原の唄」)松木政雄
・【評論】生きることに“数学”はどのくらい必要か(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】ローゴームと娘のテレサ(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)セオドア・ドライサー

2024/3/26(火)
・【詩】繋船ホテルの朝の歌/天国の話/いまが苦しいなら(「現代詩の鑑賞101」)鮎川信夫
・【評論】アメリカは弁護士たちに乗っ取られた?/宗教のコンビニエンス・ストア/甦れアメリカ! 甦れ大リーグ!(「もっともっとアメリカ」)落合信彦
・【物語】晩秋(「小僧の神様・城の崎にて」)志賀直哉

2024/3/27(水)
・【詩】渋谷で夜明けまで(吉増剛造詩集)
・【評論】パターン、Wiki、XPの起源へ(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】あの子(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)キャサリン・アン・ポーター

2024/3/28(木)
・【詩】本なんか捨てちゃいたい(「アメリカ名詩選」)ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
・【評論】地元を見切って内地へ――勝也の生活史/鳶になる(「ヤンキーと地元」)打越正行
・【物語】犬と笛(芥川龍之介)

2024/3/29(金)
・【詩】朝の河/反動西部劇(「現代詩の鑑賞101」)天沢退二郎
・【評論】トラウマについて語ること(「環状島=トラウマの地政学」)宮地尚子
・【物語】ガリアの地理と人種(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

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