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カミメマーケット新商品

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カミメマーケット新商品です。
(狙ったというより、断続的になにかつくり続けているなかで、たまたまよいタイミングであがってきたというだけなんですが…)

虚無本です。

通販はこちら(たぶん10日夜から)
https://alice-books.com/item/show/2755-29

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同人誌版のオフィーリアはレトロ印刷さんで刷ったので、商業誌版をリソグラフで刷ったらどうなるんだろう、というのは前々から見てみたくって、サイズも同人誌版に揃えました。せっかくなので、全ページ紙を替えています。

こんな構成です。
表紙オモテ:クーヘン|茶+黄|2C(トレペカバー)|茶を上に
表紙ウラ:クーヘン|スカイ+黄|2C|スカイを上に
1-36:ポッポ紙(つる面)|赤+シトロン|2C|赤を上に
2-35:ポッポ紙(ざら面)|ミント+白|2C|ミントを上に
3-34:ハトロン紙(つる面)|若葉+黄|2C|若葉を上に
4-33:ハトロン紙(ざら面)|スカイ+限定(ルビー)|2C|スカイを上に
5-32:色紙(レモン)|もも+ミント|2C|ももを上に
6-31:色紙(レモン)|橙+スカイ|2C|橙を上に
7-30:レトロ紙-A|ラベンダー+黄|2C|ラベンダーを上に
8-29:レトロ紙-A|茶+もも|2C|茶を上に
9-28:クラフト紙|スカイ+シトロン|2C|スカイを上に
10-27:クラフト紙|赤+シトロン|2C|赤を上に
11-26:わら半紙|ミント+黄|2C|ミントを上に
12-25:わら半紙|スカイ+赤|2C|スカイを上に
13-24:コニーラップ(ブラック)|白|1C
14-23:コニーラップ(ブラック)|蛍光オレンジ|1C
15-22:色紙(ベージュ)|蛍光ピンク+黄|2C|蛍光ピンクを上に
16-21:色紙(ベージュ)|蛍光ピンク+ミント|2C|蛍光ピンクを上に
17-20:スクレ|若葉+黄|2C|若葉を上に
18-19:スクレ|灰+朱|2C|灰を上に

今回は表紙裏もごってりいってみました。右ページは白系インキ(シトロン)で白地をつくっていて、紙自体はクラフト色をしています。ポッポ氏のつるつる面なので、地の紙面が光沢があって、インキがのっているところがマットな感じになっています。

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同じインキでも紙によって発色がぜんぜん違って、ミントとかアクアなどの淡いパステルカラーは、わら半紙だと同化しちゃってあんまり見えないんですが(途中にちょうどわら半紙にミントのせたページがあるので、その弱々しさを見てみてください)、白だとばっちり発色しますね。過去につくった2色刷り見本帳の表紙もミントなんですが、本文のわら半紙とはぜんぜん発色違います。

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これはパステルカラーじゃなくって明るい水色(スカイ)なんですが、けっこう濃いめに出ました(てっきり75%とか90%で指定したつもりでいたんですが、データみたら100%で入れてました)。『リソグラフと活版印刷』の表紙裏(紙は新商品と同じもの使ってます)はミントというインキなんですが、これもはっきり出てます。ただこの発色はわら半紙みたいにちょっとくすみのある紙では出ないので、白くてインキをよく吸いそうな紙限定ですね。

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これはけっこう版ずれしてるんですが、ずれっぷりがわりと気に入っている(個体差あります)。ミント×白です。

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ミントインキ、この本ではよく使っています。右ページは限定インキのルビーを使っていて(青系はスカイ)、マゼンタに近い発色。このインキ、ぎりぎり滑り込みで試せたんですが、絶対使い勝手いい色なので、定番入りして欲しいなあ。

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花花オフィーリアのノベルティでは色紙のレモンにミント×蛍光ピンクをやってみたんですが、今回は蛍光ピンクのかわりにもも使いました。もものほうが落ち着いて好きかも。ミントとピンク系の混色は、きれいな紫になります。

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蛍光ピンクじゃないとくすむかなあと思ったんですが、ももでもきれいな紫になりました(右ページの花の色)。ちなみに左ページのバラの色がちょうどルビーの100%の色です。今回ははっきりとした線画なのでできなかったんですが、写真みたいな階調ある原稿で試してみたかった。赤よりも黄みが弱く、蛍光ピンクより重みがあるので(まあ、それがマゼンタ…)、自然な仕上がりになると思うんですよね。定番入りしてほしい(大切なことなので2回)。

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右ページもミント×蛍光ピンクでした。2色刷りで見開きを設計するとき(もちろん紙ごとにインキ替えられるという条件がある場合なんですが)、わたしはできるだけ色相がばらけるように調整してます。赤系と黄色系が入ったら、なにか青みのあるインキを使うとか。そうすると、開いたときにカラフルな感じになるので。

『リソグラフと活版印刷』の、この小口にいれた色が便利なことに気づきました。ページをずらすとインキの組み合わせが見れます。

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たまたまだったんですが、左からスカイ、青、紺の並びになっていて、青系インク2つの組み合わせを考えてたときに、濃い方を青と紺のどっちにするか決めやすかったです(結局それはやらなかったんですが)。

本自体は完売してるんですが、このツイートにノウハウぶらさげているので、興味あるかたはみてみてください。

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試行錯誤のあと。こんな感じで実際に紙折って組み合わせてみないとわかんないですね。いつもこういうことやっています。

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文豪原稿用紙は灰×朱で。灰色と赤系のインキの組み合わせは、好きな組み合わせのひとつなんです。

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紙をぜんぶ違うものにするチャレンジをした関係で、クラフト紙みたいな、色が暗い紙が多くなったので、白系のインキをけっこう使いました。それで白い花の色にあてたり。今回はシトロンという、生成り系の白をよく使ってます。

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塗り面は線を乗り越えるようにつくっておくと、版ずれしても線がごちゃごちゃしなくていいですよ。あとこなれた感じになります。

途中に黒い紙に蛍光オレンジを使ったページがありますが、たぶんまだ刷りたてで発色が弱いので、徐々に本来の色になってくると思います。これくらい発色するはずなんですよ。リソグラフの蛍光インキってそういうものらしいです。

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いまだと少部数でもつくれますし、自分が使いやすいノートとかつくってみるといいかも。

カミメマーケットで販売している分には、ノベルティつけています。花花オフィーリアのときにつくって持て余してた色校ノートとか、ミニ便箋とか入れてます。まあ、当分対面系のリアルイベントは難しいと思うので、ほとんど放出しました。

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中に綴じこんだ4色ラインは、色校のこの部分。すごい好きなんですよね。本文の白い紙は、束見本から持ってきています。インキが乾きにくいんですけど、不思議と吸いはいいので、なにか描いて試してみると面白いです。

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縦長版もあります。下手すると本体より厚みがあるかも。

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ミントと蛍光ピンクの色校は、幻の色校です(可読性が無理だったのであきらめた)。

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封筒と色校しおりというのもあります。あんま厚い冊子とかいらんわ、って場合はこのセット選ぶといいです。



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