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ロールエキスパート、PM、リクルーターの役割と責任について | N1採用実践編

トラックレコード野崎です。
弊社は「企業の面白いを届ける」をビジョンとした採用支援事業「TECH HIRE」を展開しています。NHKさん、クックパッドさん、モノタロウさんなどのエンジニアをはじめとしたハイクラス人材の採用業務を支援しています。

この度、弊社の活動を通して導き出した手法「N1採用」の方法論とツールをまとめたキットを公開することにしました。

↓本キットの利用申し込みはこちら↓

このnoteではこれまで「N1採用」のツールの使い方を全9回で紹介してきました。

今回のnoteでは、これまで伝えてきたN1採用の手法を実践するロールエキスパート、PM、リクルーターの役割と責任について紹介します。

これまでのnoteで「手法」を理解し、このnoteでその手法に関わる人の「役割と責任」を理解することで、正しく実践されることを期待しています。

ロールエキスパート、PM、リクルーターの役割と責任について

まず簡単におさらいとして、N1採用のワークフローとそれぞれのパートの担当する役割について紹介します。

N1採用のワークフロー全体像について

上記ワークフローの中でも特徴的な仕様が以下3点です。

1.ポジション単位で複数のペルソナを設計していること
2.そのペルソナ別にスカウトパターンを用意していること
3.ピックアップした候補者をペルソナに当てはめること

この1-3のプロセスによってピックアップした候補者をペルソナに当てはめることで、候補者に響くスカウトがほぼ自動的にセットされることになり「候補者を小さく捉えて、候補者に最適な企業の面白いを届ける」を実現しています。

N1採用を実行する体制について

図にもあるように、N1採用は3人のプレイヤーが登場します。

👨🏻‍💻 ロールエキスパートは、適切なペルソナ設定、メッセージ設計の企画や、スカウトパターン・求人票の作成・レビュー、ピックアップルールの作成、ピックアップされた候補者のペルソナ判定などを担当します。
アウトプット・活動の品質に責任を持ちます。

👩‍💼 PMは、本プロジェクトの責任者。目標設計、アクションプラン立案、ロールエキスパートやリクルーターへの業務指示、タスクの進捗管理、採用条項の分析と改善策の設計を担当します。
プロジェクトの成功に責任を持ちます。

🧑‍💼リクルーターは、候補者ピックアップ、スカウト文面の作成、スカウト送付、面談調整業務、エージェント連携などの採用運用業務を担当します。
採用施策・アクションプランの実行に責任を持ちます。

弊社の採用プロジェクトでは、この3名の役割でチームを組成し、クライアントの採用プロジェクトに取り組んでいます。

続いて、それぞれのステップにおける担当別の役割・業務と責任について紹介します。


ステップ1:行動計画設計

採用対象となるポジションを決め、チャネル・手法選定、スカウト数・面談・選考獲得数の目標設計、行動目標の企画設計をするステップです。

👩‍💼 PM:ポジジョン決め、チャネル選定、数値シミュレーションなど企画・設計などを行います。また上記数値を達成するために必要な行動を状態目標として設計して、各タスクの担当をアサインしてください。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:数値目標(特に転換率)の妥当性をレビューしてください(転換率はスカウト文面・メッセージの品質と関係性が高いためです)

🧑‍💼リクルーター:実行計画(特に活動量)の妥当性をレビューしてください
(活動量はリクルーターが責任をもっているためです)

このステップはPMがリーダーシップを発揮してください。


ステップ2:ペルソナ設計

採用対象となるポジションに対して複数のペルソナを定め、ペルソナのペインとリターンを言語化する業務です。このペルソナが後工程のメッセージ設計とピックアップに影響を与える重要な業務です。

👩‍💼 PM:先方の採用責任者や現場担当へヒアリングを行い、ペルソナフォーマットに沿ってペルソナの言語化を行います。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:先方の採用責任者や現場担当へヒアリングをリードし、今と将来の業務内容を理解した上で欲しい人物像・転換しやすい人物像を引き出して、言語化するための材料を集めてください。またPMが作成したペルソナをレビューしてください。

🧑‍💼リクルーター:PMからの相談などに対応してください。

このステップはPMとロールエキスパートがリーダーシップを発揮してください。


ステップ3:メッセージ設計

複数のペルソナのリターンにマッチしたメッセージを言語化する業務です。このメッセージが後工程の求人票とスカウトパターン作成に影響を与える重要な業務です。

👩‍💼 PM:先方の採用責任者や現場担当へヒアリングにロールエキスパートと同席し、材料を集めてください。またロールエキスパートが作成したメッセージをレビューしてください。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:先方の採用責任者や現場担当へヒアリングをリードし、訴求すべき魅力、その魅力のエビデンスとなる事実情報など言語化するための材料を集めてください。またメッセージは専門性が伴う表現となるのでロールエキスパートが作成してください。

🧑‍💼リクルーター:PM・ロールエキスパートからの相談などに対応してください。

このステップはロールエキスパートがリーダーシップを発揮してください。


ステップ4:求人票開発

採用対象のポジションの求人票を作成するステップです。ここでは求人タイトルのシズル化にこだわってください。これによってその後のスカウト返信率の向上を期待することができます。

👩‍💼 PM:求人票フォーマットに沿って、前工程で作成したメッセージ情報やクライアントがこれまでに作成した会社紹介資料などを活用しながら必要な情報を収集(先方への依頼なども含めて)し、求人票を作成してください。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:求人のタイトルのシズルようなタイトル作成を担当してください。またPMが作成した求人票をレビューしてください。

🧑‍💼リクルーター:PM・ロールエキスパートからの相談などに対応してください。

このステップはPMがリーダーシップを発揮してください


ステップ5:スカウトテンプレート開発

ペルソナ別のスカウトテンプレートを作成するステップです。1ポジションで複数ペルソナ。1ペルソナに複数スカウトテンプレを作るべき、という前提で取り組んでください。

👩‍💼 PM:スカウトテンプレフォーマットに沿って、前工程で作成したメッセージ情報、求人票や、他案件で作成したスカウトライブラリなどを参考に、スカウトテンプレート作成してください。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:PM・リクルーターが作成したスカウトテンプレートをレビューしてください。この際に、前工程で設計した「企業の独自の強み=エビデンス付きのメッセージ」が表現されていることについて、特にこだわってレビューしてください。

🧑‍💼リクルーター:PMと一緒に、スカウトテンプレートを作成してください。

このステップはPMがリーダーシップを発揮してください。


ステップ6:候補者ピックアップ

ペルソナにマッチする候補者をピックするためのルールづくりとピックアップを行うステップです。リクルーターが自分自身で正しい候補者をピックアプできるようなルールづくり、トレーニング、レビューが重要な業務です。

👩‍💼 PM:ピックアップルールをフォーマットに沿って作成してください。専門性が必要な項目はロールエキスパートからのアドバイス・サポートをもらいながら作成してください。またリクルーターのピックアップの品質を高めるためのトレーニングやレビュー管理を行なってください。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:ピックアップルールの項目の中でも専門性の高い、参照レジュメの抽出と解説、判定キーワードの選定などを行なってください。またリクルーターがピックアップしたレジュメの判定とフィードバックを行なってください。

🧑‍💼リクルーター:ピックアップルールに沿って候補者をピックアップしてください。セルフレビューとフィードバックをもらい、正しい人をピックアップしてください。

このステップはPMとリクルーターがリーダーシップを発揮してください。


ステップ7:スカウト送付と活動・評価ログの収集

ここまでの工程で正しい候補者をピックアップし、その候補者のペルソナにマッチしたスカウトを送付できる状態となっていますので、順次スカウト送付を行い、その活動結果を記録するのがこのステップです。評価も含めた「結果」を正しく引き出し・記録することが重要です。

👩‍💼 PM:毎週の目標アクション通りスカウトが実行されているかを管理・指示してください。またスカウト活動後の結果も正しく記録されているかも管理してください。また面談後の評価結果もクライアントと連携し登録される仕組みをつくりもれなく・正確に記録されるように手配・管理してください

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:リクルーターからの候補者のペルソナ判定の相談やスカウト文面相談に随時対応してください。

🧑‍💼リクルーター:規定された週次の行動目標に沿って候補者のピックアップ・スカウト作成・スカウト送付を行ない、活動結果を正しく記録してください。また個別の候補者評価もクライアントと連携し、引き出すようなコミュニケーションを行ってください。

このステップはリクルーターがリーダーシップを発揮してください。


ステップ8:活動分析と改善策設計

ここまでのスカウト送付、返信、選考実績、評価結果などのすべての活動を集計・分析し、目標や時系列での差分を評価し、次のアクションを設計するステップです。

👩‍💼 PM:週次・月次・Q次の振り返りフォーマットに沿って情報を集計し、分析・振り返りレポートを作成してください。改善策を検討し、新たな行動計画・目標を設計しましょう(ここで最初のステップに戻るイメージです)。また改善策を設計する際にはロールエキスパートやアドバイザーからのレビューをもらうようにしましょう。

👨🏻‍💻 ロールエキスパート:月次単位の振り返りはPMが作成したレポートをレビューし、振り返り結果や改善策に妥当性があるかをレビューしてください。

🧑‍💼リクルーター:月次単位の振り返りはPMが作成したレポートをレビューし、振り返り結果や改善策に妥当性があるかをレビューしてください。

このステップはPMがリーダーシップを発揮してください。


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お知らせ

弊社の現在のビジネスは、Slackアプリ「Colla」と採用支援サービス「TECH HIRE」です。採用支援サービスは、高度デジタル人材(エンジニア等)を採用したい企業を対象として、上流から実行までの採用活動を請け負うサービスとなっています。


自社で採用活動をやり切るのが難しいという方は、ぜひご相談ください。


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