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Vol.179 没入すること

函館から特急北斗に乗り込んだところです。今回はタイ航空のファーストクラスで東京に飛び、昨シーズンと同様に安比に立ち寄ってから新幹線で北海道までやって来ました。

ロイヤル・ファーストクラス

函館でお世話になったホテルは駅から徒歩で数分の距離ですが、大型スーツケースで雪道を歩けないのでホテルの方にタクシーを予約手配してもらっていました。既に待機していた運転手さんは目的地を知らされていなかったみたいで、何だかガッカリさせて気まずいと言うか申し訳ない🙏往復とも「ありがとうございます」を言うのは私🤣

函館

一方タイでは、配車サービスのBolt でいつからかプレミアムのサービスが始まり、これが中々重宝しています。ベンツやアルファードもありますが、これまでのところ圧倒的にBMW率が高いです。需要過多なのか、一般のBoltだと時間帯や場所によって中々ドライバーが見つかりにくいのに対し、相対的に価格設定の高いプレミアムは毎回難なく手配できます。高いと言っても市内であれば2,000円もあれば大抵事足りるので、他の配車サービスと比較しても使い勝手が良いように思います。先日、結構驚いたところでは最新の6シリーズが配車されました。タイだと新車価格で2,500万円程度します。ドライバーは高級な時計を纏った上品なおじさまで、BGMは洋楽ロカビリー。明らかに客(私)よりお金持ちそう😂 たかだか1,500円の配車金額のために働いているとは到底思えません。そう言えばコロナ期間中、街が実質ロックダウンの状態だった時に高級バイクに乗って人々に食事を配達していたライダーが話題になりましたが、そんな感じでちょっとした気分転換、或いは徳田新之助でしょうか🤔 基本的にプレミアムにラインナップされる車は、お金か信用のある人しか買えないので、タクシーや通常の配車サービスとドライバー属性が異なり中々興味深いです。

そんなBoltプレミアムをこの日も手配し、北海道旅行前の予習に「余市」のウィスキーを嗜むべく、シンガポール人の友人S を誘って馴染みのバーへ向かいます🥃

「余市」のウィスキーバー… と言っても北海道の話ではなく、ここはスクンビット🤭

彼も長らくバンコクで暮らしていて、母国で自ら起業した会社をバイアウトした後に、現在はそこがタイに保有する会社でディレクターを務めています。仕事の話からプライベートまで話題は多岐に渡り、メンサ頭脳を持つ彼のトークはいつも理路整然としていて話に花が咲きます。去年9月に飲んだ際には「国際情勢からして、これからのビットコインには大きな可能性がある。仕込み時だと思うよ?」と言っていたのをよく覚えていて、その後の経過は周知の通りです。

ちょうど先日、タイのGDPが昨年Q4に前期比マイナスに落ち込んだとのニュースが出ていて、観光客も増えてきたし肌感覚とはちょっとズレがあったので、まずはこれについて意見を聞いてみました。曰く、結局のところスクンビットにあるハイソなバーで飲んだり、良家のタイ人やエキスパットばかりと遊んでいても、この辺の話は中々ピンと来ないよ?バンコクと地方経済にはまず実体の開きがあるし、市内でも例えばローンを抱えた労働者とか、通りでソムタムを売るおじさんの暮らし向きはどうかとか、そう言うとこにヒントはあるんじゃないかな🤔

メナム・チャオプラヤー

そして話題がタイ経済から昨今の国際情勢や世界経済へと及ぶ過程で思ったのは、コンテンツとしての価値が見直されるニッポンにおいても、株式市場はバブル後最高値を更新する一方で、リセッションの可能性が取り沙汰されており、タイとは社会構造こそ異なれど、マネーゲームの波に乗る層とコツコツ真面目に働き貯蓄する人々のマインドセットにおける分断は他国同様に拡がっているように見えるし、高級ホテルの主なターゲットは既に外国人です。この景色は35年前を謳歌している最中の人々からはどう見えるのでしょうか?🤔

「まずは一回、没入してみたらいい。そして、そこから今一度考えてみたらいいさ」

特急北斗の車窓からは、銀世界の非日常が一面に広がります⛄️

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