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人から大切にされるには


人から大切に扱われたい、
人から蔑(ないがし)ろにされたくない、

恐らく多くの人がこの感覚を持っているのではないでしょうか。


では、どうすれば人から大切にされるのでしょう。


わたしの経験上、これまで多く出会ってきた回答は

「自分が大切にされたいなら、まず人を大切にしなさい」

というものでした。

たしかにこれはその通りで、決して間違ったことは言っていないと思うのですが、個人的な経験から導き出した結論は、少し違うものでした。


では、自分自身の経験からわたし個人が至った結論は何かというと、

本質的に、深いレベルで人から大切にされるためには実は「自分が自分を大切にすることが絶対条件である」というものです。

ここをクリアしていると、そもそも他人から大切にされたいという思いが湧かなくなるくらい自分が満たされた状態になるので、

見返りを求めず自然と人を大切にする在り方になり、結果として自分からも人からも自然と大切にされることになる、と思うのです。

一方で、自分が自分を大切にできていない状態で「まず人を大切にする」ことをやり始めると、
この場合は恐らく自分の承認欲求を埋めるために人を大切にするということになり、いつまで経っても埋めてくれる誰かを探し続けることになるのだろうと思います。


では「自分が自分を大切にする」とはどういうことなのか、具体例を挙げてみたいと思います。

例えば「あなたは〇〇したほうがいいよ!」と誰かから言われたとします。(ぜひ、自分が言われたらと仮定しながら読み進めてみてください)

以下はあくまで一つの例ですが、

自分で自分のありのままを受け入れていて、自分のことが大好きな人は恐らく「親切に教えてくれてありがとう!(わたしは大切にされているなぁ)」
といったような反応になり、その後の選択としては

もらったアドバイスを吟味した上で、
①従う
②従わない
を「自分軸」で決定することができます。


一方で、自分が自分のことを否定していたり、自分のありのままを受け入れることができていない人は
「自分はダメだから、こういうことを言われるんだ、、(わたしはこの人から否定されている=わたしは人から大切にされない)」
というような反応になりがちで、その後の選択としては

①反発して相手の言葉に耳を貸さない
②相手の言われるがままに従ってしまう=「他人軸」で決定してしまう

ということが起こりやすいのではないかなと思います。


つまり、同じ言葉(事象)に対してひとりは「わたしは大切にされている」と感じ、ひとりは「わたしは否定されている(大切にされていない)」と感じるという二通りの反応が起きるということがあり得るのではないかと思うのです。

もちろん他にも様々な反応の仕方があるかとは思いますが、ひとまずこの二つのパターンを見比べると、
「自分が自分をどう扱っているか」によって反応と解釈に違いが出ていることが分かります。

加えて、自分の中で起きる反応が違えば相手に対するリアクションも変わり、そのあとの自分の行動も変わるので、

これによってさらに「わたしは大切にされている」と実感するような現実
に縁があるのか、「やはりわたしは大切にされない」と実感するような現実に縁があるのかも決まってくるように思います。


さて、このようにしてこれまで長い間自分や人を観察する中で気づいたのは

・自分を大切にしていないのは、他人ではなく自分自身だった
・自分を蔑(ないがし)ろにしているのは、アノ人ではなく自分自身だった
・自分のことを否定しているのはアノ人ではなく自分自身だった

ということでした。
そしてこの気づきから、
『本質的に、深いレベルで人から大切にされるためには実は「自分が自分を大切にする」ことが絶対条件である』という結論に至ったというわけです。


そうは言っても、そんな簡単には自分のありのままそのままを受け入れられないし、自覚さえない状態で承認欲求を埋めるために人に親切にしている、ということもあるかと思います。

矛盾するようですが、わたしはそれはそれでいいんじゃないかなぁと思います。

自分を受け入れられなくてもがくことも、
承認欲求を埋めたくて人に親切にするのも、
とても人間らしくて、おバカでいいなと思うのです。


ただ、「苦しいな」と感じる経験が増えるのは確かなので積極的にはオススメしませんが笑


そんなわけで、心が追い詰められていてあまりにも苦しいという方には参考にしていただけたらいいかなと思っています。


以下の記事ももしかしたら参考になるかもしれませんので、ご興味があればぜひのぞいてみてもらえたらと思います。

「自己否定から抜け出す魔法」

「自分軸と自分勝手の違いについて」

「心を安定させるには」


最後までお読みくださってありがとうございました。
またお目にかかれますように^^


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