ベーシックインカムに対しての考察
近年、社会保障のあり方で大きく世間を賑わしているベーシックインカム。
端的に言えば、あらゆる名目の社会保障をなくして、一律の所得を補償するという内容です。
それぞれ恩恵がある人、ない人を考えてみましたのでどうぞ。
BIで恩恵がある人
まずは子供が多い人です。世帯単位でなく、個人単位で支給されるため、子供が多ければ多いほど、世帯所得が増えて子供が増えるかもしれないという点で少子化対策にはなるかもしれません。
また、低所得層にも有利に働くでしょう。100万円~200万円台で働いている非正規社員にとっては大きな生活の柱になり、精神安定剤としても良いんでしょう。
また、起業などのチャンレジをする人にとっても失敗した際の保険になりえるだろうと思います。
また、次に述べますが公的な保険(健康保険、介護保険、労働保険)がなくなるために民間保険なんかは種類が増えて人気が出るかもしれません。
社会保障に関する事務コストの削減や、土地の安い地方などにも恩恵があるかもしれません。
BIで不利になる人
現在の社会保障で恩恵を受けている人たちにとっては大きく不利になるでしょう。
具体的には年金生活者(老齢・遺族・障害者)や生活保護受給者は現在貰っている年金よりも少なくなることが予想されます。
また、病気の人も3割負担ではなくなるので、治療にかなり高額を要することになるでしょう。助かる見込みがなければ治療しない人も出てくるかもしれません。
その他、介護を受けている人、介護している家族なんかも大きな金銭負担を強いられることになるでしょう。
あとは社会保障を飯のタネにしていた人も失職することになります。一番影響が大きいのは社会保険労務士でしょう。苦労して取った資格が意味なくなりますから業界団体は大きく反対するでしょうね。
実は社会的弱者を助けるものではなく、中間層の底上げのためのものなんですよね。
結論:簡単にはBIに切り替えれない。
BIに切り替えるには社会保障関連の法律を大きく変える必要があり、今まで増築し続けてきた法律の解体は容易でない為、簡単にはできないであろうと予測します。
皆さんはBIに関してどう考えているのか気になるところです。
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