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大言語システム(LLM)から対話が生まれる様子を画像化してみた

昨夜、夏目漱石「こころ」× 対話型生成AIの実験報告〜先生との対話というオンラインイベントを開催しました。
ChatGPTの有償版のGPTsという機能を使って作成したGPTを紹介するイベントです。
作成したのは、夏目漱石の「こころ」に登場する「先生」と対話できるGPTです。
イベントの冒頭、ChatGPTについてよく知らない参加者もいると思われたので、大言語システムについて説明することにしました。
そして、説明の方法として、スライドをつくるのではなく、ChatGPTによって生成した画像と、そのプロンプトを見せることで大言語システムについて、私が抱いているイメージを伝えることにしました。

具体的には、大言語システムにプロンプトが投じられ、意味のある対話が生成されるさまを象徴的に描く3枚の横長の美しい画像をつくりました。
昨夜、実際に使ったものは、出来栄えとしてはイマイチだったので、プロンプトを改善して、より私のイメージに近いものを作成することができました。
大言語システムにプロンプトを投じることによって、意味のある対話が生まれる様子を説明したプロンプトと、生成された画像をごらんください。

1枚め:大言語システムは膨大なデータセットから出来ており、その膨大さゆえにGeneralな世界であり、雑多なものが含まれているとは言え、おおむね同じような密度でほぼ均質なネットワークとして、ニューロンが広がる宇宙のように、画像全体に張りめぐらされています。その真ん中に小さな異物が見えていて、周囲からエネルギーを吸収しています。これは、大言語システムの中に置かれたプロンプトを象徴するオブジェクトです。

ChatGPT4に投じたプロンプト1
1枚めの画像

2枚め:1枚めの世界の真ん中にあった異物が、周囲の世界から情報を吸収しながら盛り上がり、大きくなり始めています。これは、大言語システムの宇宙の中に、固有の磁場が出現し、画面いっぱいに広がるGeneralな空間の一部に偏りや歪みがもたらされたことを表象しています。そして、すでにそれは、対話をする2人の人物のように見えるぼんやりした映像になっています。この様子を1枚めの画像を変化させる形で画像化します。

ChatGPT4に投じたプロンプト2
2枚めの画像

3枚め:Generalなネットワークの宇宙の中央に生成されはじめていたオブジェクトが、より明確に挨拶を交わす2人の人物の画像になっていて、そのオブジェクトに呼応するかのように、その周囲にいくつかの意味のある物(たとえば、本や筆記具や情報端末など)が、周囲からエネルギーを吸収しながら生成されています。これらの物体こそが、プロンプトによって大言語システムの宇宙から抽出されたアウトプット(プロンプトに対する出力)を表象するものです。この様子を2枚めの画像の一部を変化させる形で画像化します。

ChatGPTに投じたプロンプト3
3枚めの画像

画像とプロンプトを使って概説的な話をした後の夏目漱石「こころ」× 対話型生成AIの実験報告については、今朝リクエストに応じてYouTubeライブとして配信しました。ご笑覧ください。

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