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住み込みバイトを脱走した時の話vol.1

19の夏に、北海道のとある僻地に住むカメラマンの家で、住み込みバイトをした。と言っても、そこはほんの3日で脱走し、その後旭川で高校の頃チャットで知り合った人の世話になり、すすきので見知らぬ酔っ払いの家に転がり込んだ末やんわり軟禁され、小樽ではあわや宿なしかと思われたが逆に30畳くらいの宴会場で一晩を過ごすも軽いトラブルに遭遇するなどし、さらに帰路のフェリーで津軽海峡へ向かう最中に至っては性的アクシデントに見舞われそうになりつつも、最終的に元彼の友達とベトナムで夏休みを過ごすことになったのだが、とりあえずここでは北海道の話を書いていく。

ヒモと化していた当時の彼氏との日々に疲れていた私は、涼しい北海道でのリゾバに憧れを抱いていた。しかし時はすでに夏目前、ネットで目星をつけた所へ電話をかけるも、意外と埋まっていた。

そんな中、住み込みでとあるギャラリーの簡単な受付業務の仕事を見つけた。
電話をすると、特に身分証も求められず、即採用が決まった。思えばこの時点でわりとヤバいって過去の自分に気付いて欲しいんだけど、そこは仕方ない。

あっという間にその日はやってきた。
貧乏だったから、北海道までは青春18きっぷで行くことにした。
ビートルズとブルーハーツのコピーバンドを一緒にやっていた当時の同級生が見送りで爆弾おにぎりを作ってきてくれて、嬉しかったのを覚えている。

つづく。

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