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プラットフォームの治安悪化とエクソダスの話


2000件の未読通知


大学院の友達が、メールを2000件くらい溜めていた。なのでスマホのメールアプリの右肩にある赤い丸の中に、2000とか数字が書いているのだ。

なんで?と聞くと、「迷惑メールが多いから放置している」というのだ。

電子メールは便利だ。一斉にたくさんの人に送ることができる。便利なんだけど、その便利さが悪用されて、安易な広告や詐欺のメールが跋扈するようになってしまった。いうなれば、メールサービスというプラットフォームの治安が悪化してしまったのだ。

無論、そのことはプラットフォーマーであるメールサービス提供者も重々理解していて、フィルタを強化したり、一斉送信に制限をかけたりするが、それでもいたちごっこのようだ。

また、一度2000件も溜まってしまったメールボックスは、いわばごみ屋敷みたいなもので、1件1件確認して消していくのも大変だし、さらにやっかいなことに重要なメールと混ざり合っているから一斉削除もできない。結果、放置するしかない、という状況になってしまう。まさにゴミ屋敷と同じメカニズムだ。

治安の悪化したプラットフォームというのは、いうなれば、「誰もかれもが目立とうと大声で叫びまくるカラオケボックス」のようなものだ。うるさくてかなわない。

チャットアプリが使われる理由

そういう、電子メールというプラットフォームの治安悪化と並行して台頭してきたのが、チャットアプリだ。例えばLINEなどだ。チャットアプリは、まさに「手紙」のような形式を伴うメールと違って、口語的でカジュアルな「おしゃべり」の形式で扱えるので、多くの人にとって便利なので一気に普及した。

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