見出し画像

信頼資本の保有量による、住民参加のまちづくりにおいたプレイスタイルの多様性について

 例えば有名な感染症に罹ったとして、そのことを表明することを少なくない人が憚るだろう。これは、感染したことを理由に不当な攻撃を加えられるかもしれない、と人々が恐れるからである。

 つまり、一定確率で存在すると信じられている、「人の弱みを見つけると攻撃してくる人」に対するリスクヘッジを人はするのだね。それゆえ、本当の弱さや困りほど、表明されない傾向がある。

 「なぜ弱さを見せ合える組織が強いのか」って本があったけど、それはこのリスクヘッジにかけられるコストを節約して、そうして生まれた余剰資源を別のことに振り分けることができるからで。

 このリスクヘッジは、一般的不信感(山岸俊夫のいう一般的信頼感の逆やね)が備わる集団に属するプレイヤーにとってはデフォルトとなるプレイスタイルだといえる。

ここから先は

1,933字
まちづくり絡みの記事をまとめたマガジン「読むまちづくり」。 月額課金ではなく、買い切りです。なので、一度購入すると、過去アップされたものも、これからアップされる未来のものも、全部読めるのでお得です。

まちづくり絡みの話をまとめています。随時更新。

サポートされると小躍りするくらい嬉しいです。