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新卒早期退職ニート、派遣社員を目指す理由

新卒5ヶ月で退職をして。
無職になってから早くも1週間と1日。
この週で出すことができた唯一の決断は、「派遣社員を目指す」ことだった。

退職直前までは、転職サイトで検索する時に外していた「派遣社員」という項目。
だって目指すならやっぱり正社員じゃない?ボーナスも出るし、長く勤められるし、福利厚生もしっかりしてそうだし…。

……なんて思っていたが。
今ではこれまで見ていた転職サイトの閲覧数を減らし、代わりに派遣会社の登録会や求人の情報を探すようになった。

なぜ派遣社員を目指すようになったのか、その理由や心境の変化を軽くまとめてみたいと思う。
同じく早期退職した方や、働く事に不安な学生・無職の方の参考になれば…なんて考えつつ。

新卒早期退職・未経験ってそもそも土俵にも立てない

私は元アシスタントディレクター。
たかが5ヶ月だけど、当然ながらアシスタントディレクター未経験の人よりは業界や業務の事は知っている。

もし私が、もう一度同じ業界で、且つディレクターを目指そうとしていればまだ見込みはあっただろう。
転職サイトを通して来るスカウトやレコメンド求人は、イベントディレクターやウェブディレクターといったものもちらほら混じっていた。(あとは、営業やコールセンター、接客業辺りか…)

でも、残念ながら私が志望しているのは「事務職」。人気の職種。長く続ける人が多い。それでいてAIに取って代わられてしまう可能性もあるため、求人数が少ない。

数少ない事務職も、大体は経験者を求めている。
求人が「未経験可」だったとしても、もし目の前に3人の候補者が現れたらどうだろう?
①ブランクはあるものの、別業界で事務の経験をしていた人
②事務職を志望する新卒さん
③前職を5ヶ月で退職した、元アシスタントディレクター(私)

会社の状況にもよるかもしれないが、採用するとしたら①→②→③ではないだろうか。
②と③は社会人歴の有無はあるものの、5ヶ月なんて僅かな差だ。しかも「5ヶ月でやめた」という印象はどうしてもマイナスになる。ならば、0な新卒さんの方がよっぽど魅力的に見えるのだ。

現に、私は某大手転職エージェント(Rとか、Mとか、Pとか)から転職支援をお断りされている。
「うちではお力になれません」と。
転職支援だって商売。
マイナススタートなのに高望みをするクライエントを相手にしていてはコストの無駄。今思えば、門前払いされても仕方がなかったのだ。
(今週同じR系列の派遣サービスの登録に行った際には歓迎された。それだけ正社員はハードルが高かったのだと考えられる。)

自信も夢も無いのに、正社員って重い

退職前から、転職サイトは毎日のように閲覧していたし、ハローワークに相談に行ったし、応募もしたことある(書類落ち)。
そんな中で、ずっと渦巻いている不安があった。

「次は大丈夫なの?」って。

アシスタントディレクター時代を通してはっきりしてしまった、己の体力と精神力のなさ。適応障害を発症してからは回復することも粘ることもできず、典型的な「逃げ」の退職をしてしまった。(ちなみに今は調子が良いので、やはり仕事のストレスが原因だったと思われる)

一度こういう失敗をすると、自己肯定感は低下するし、あらゆる自信がなくなる。
社会で生きていく、働いて生計を立てる、仕事をしっかりとこなす、自己実現していく…。大体の社会人が普通にこなせている、当たり前の事に対する自信が。

そんな状態なので、志望動機や自己PRを考える際も非常に苦労する。
頑張って考えたり、家族や友人から自身の強みを訊いたりして書いてみても
「社会人になって間もないのに、すぐにやめたのに、仕事を通して得た強みや目標なんて…」という気持ちが勝つ。卑屈が勝つ。きっと書類審査が通ったとしても、面接で自信のなさが露呈してしまっていただろう。

だから、自己都合で申し訳ないと思いつつも、まずは正社員よりも働き方がゆるやかな派遣社員として経験を積む方が現実的だったのだ。

時間や働き方にゆとりがないと、「学ぶ」選択肢すら浮かばない

退職してから暇になった。
就職活動はするものの、だいたいは先方の連絡待ちなので予定がないことが多い。

気が向いたら、気になった事があったら、ちょっとだけ勉強をする。
タロット占いの本を読んだり、派遣サービスのオンライン講座を受講してみたり、自己分析をしてみたり。

元来3日坊主で飽き性なもので、時間があるからといって毎日しっかり勉強している訳ではない。継続する事や知識を定着させる事は今後の課題だけれど、少なくともかつてよりは良い傾向だと思っている。

前職では帰宅すると、体力が尽きて即就寝するか、明日の仕事への憂鬱を忘れるためにテレビやネット動画を寝落ちするまで観るぐらいだった。そこには当然、「将来のために学ぼう」「やりたいことのために学ぼう」なんて考えはなかった。「学ぶ」という選択肢すら、頭になかったのだ。

以前書いたプロフィールの「やりたいこと」というのも、退職直前にして落ち着いてからようやく浮かんだものだ。そういった意味では、すぐに再就職せず今のようなブランクがあっても良かったのかもしれない。

もし派遣社員になる事ができた暁には、前から気になっていた「産業カウンセラー」の講座に申し込んでみようと思っている。どう役立てるのかは、受講を終えた後に考えれば良いだろう。
派遣社員を選択した理由は、この講座を受ける時間と自己学習の時間が欲しかったからというのもある。

まだ派遣社員になってもないけれど。

ここまでつらつらと書いていったものの、実はまだ派遣社員になる目途すら立っていない。派遣社員でもやはり経験者が優遇されるし、応募しても社内選考を通らない事の方が多いだろう。

本当に派遣社員として就職できるのか。就職したとしてもやっていけるのか。産業カウンセラーの講座を受講したとしてちゃんと定着するのか、資格取得できるのか。資格取得した後、どうするのか。
何においても、不確定なことばかりだ。

ただ、以前のようにやみくもに「正社員を目指そう、転職先をさがそう」と躍起になっているよりは。きっと進歩している、はずだ。


野乃

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