見出し画像

この世に偶然ってあるんだろうか。という話

「偶然」を日常で感じる機会って意外と多い


例えば、出かけた先で「偶然」友達と出会ったり
例えば、適当に入ったコンビニで「偶然」美味しそうな新商品に出会ったり

以外と日常生活の中で「うわ、偶然!!」と思う機会って多くあるのではないでしょうか。
世の中なんて自分の予期していないことの方が多く起こるものなので当たり前なのかもしれません。

でも私はこんな風にも思うのです。
この世に偶然ってあるのかな。と。

つまり、なるべくしてその状況が起こった、運命なんじゃないか。
そんな風に思うことがあります。

この世で起こる全てのこと、自分に起こる全てのことは運命なのか


先に私が出した結論を記させていただくと、私はこの世に偶然はないと思っています。
それは一つの漫画の影響が大きいです。

知っている方も多いかと思いますが、CLAMPさんの作品『xxxHOLiC』です。
この作品を読んで私はとくに二つの台詞に考えを揺さぶられました。

「この世には偶然なんてないわ あるのは 必然だけ」

xxx HOLIC1巻

「どんな小さな出逢いでも出来事でも 必ずその後に影響を及ぼす ヒトの道筋は途切れなくずっと繋がっていくモノ どれほど小さなデキゴトでも たとえ、それがどれほど短いジカンでも キオクに残らずキロクに残らなくても 結ばられた縁は、消えない」

xxx HOLIC1巻

この台詞に私は、偶然と運命について思考をめぐらせることになりました。

今まで偶然という事象に対して疑うことなんてなかったし、むしろ人生なんて偶然でしかないと思っていたのですが、その認識はもしかしたら違うのかもしれない。と思うようになったのです。

なるべくしてなる、つまり偶然はない


そして私が出した結論は上述した通り、この世に偶然はない。というものでした。
自分の人生で起こることは、あらかじめ決まっている。偶然起きたように思えたその出来事だって、起こるべくして起こったのものだ。
そういう風に考えるようになりました。

でもこのように考えると、自分の人生で起こることが決まっているなら、今何かを頑張ることも無駄なように思えてきてしまいます。
今私がどれだけ努力しようとも、あるいは努力しなくとも、この先に起こることが変わらないのであれば、努力する意味が分から無くなってしまいます。

けれども私はこれは違うと思うのです。
いくら運命で決まっていたとしても、自分の人生を受動的に考えるのは別の話だと考えています。

人生は選択の連続である


運命とは自分の選択によって変化するのではないだろうか。私はそんな風に思っています。
え、それじゃあ運命は決まっていなくない?そこに不確定要素が存在するのであれば、偶然も存在するんじゃない?
そう感じてしまう方もいると思います。

上手く言葉で自分の考えを説明できる自信がないのですが、今の私の考えを表現してみたいと思います。

自分の人生を道で例えてみたいと思います。
その道というのは一本道なので、その道を歩いていくしかありません。
つまり、この道を歩いた先に見える景色や、存在しているお店はすでにこの時点で決まっています。

一本道を歩いていくと、その道が二手に分かれています。そして右に行っても左に行っても、その先は長い長い一本道がそれぞれみえます。
右に行くのか左に行くのか、それは自分の選択の自由です。

ただこの時、一本道が二つに分かれた時点では見えていませんが、右に進むとケーキ屋さんが、左に進むとアイス屋さんがあります。
ただ、このお店の存在はその道を歩いてみないと分かりませんし、選ばなかった道にあるお店の存在を知ることはできません。

そして歩き続けると今度は道が三つに分かれました。
今度も右に行くか真ん中に行くか左に行くか、それは自分の選択の自由です。
そしてその先に何があるのかは歩いてみないと分かりませんが、自分がどの道に進むか決めた時点で、その選んだ道にあるお店の前を通ることは決まっています。

と、このように自分の選択によって運命が決まると思うのです。

そして、この選択は日常に溢れていると思います。
例えば入試や就職活動といった「人生の選択」と分かりやすく存在している出来事もありますし、今日の朝ごはんをご飯にするのかパンにするのか、水筒に入れる飲み物をお茶にするのか紅茶にするのか珈琲にするのか。そうした小さい選択も人生の中では溢れていると思います。

そして人生というのは選択の連続、選択の積み重ねでできているのではないでしょうか。

そうした日常の選択、選択の場面において
今このタイミングでお茶を飲むという選択をした人生、紅茶を飲むという選択をした人生というのが分岐していて、それぞれ決まった運命のもとに歯車が動き出す。
そんな風に私は人生を考えています。

なので、偶然はなく人生は運命で決まっているからと受動的に毎日を過ごすのではなく、自分の大きな、小さな選択の一つ一つによって自分の運命が決まる、運命が動く、運命が変わる。そんな風に、自分で運命を引き寄せるのだ。という認識を持って毎日を過ごしたいと考えています。

今回は偶然と運命について自分の思考を記してみました。