平野啓一郎はんぱないって--平野啓一郎『日蝕』
平野啓一郎はんぱないって。アイツはんぱないって。中世ヨーロッパの神学僧の神秘体験めっちゃ擬古文で書くもん。そんなん出来ひんやん、普通。そんなんできる?言っといてや、できるんやったら。新潮や、全部新潮や。載ったし。全文掲載やし。またまたまたまた芥川賞やし。おもろいし。平野啓一郎、すごいなァ。
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2年前の夏至の頃、妊娠6ヶ月だった私は、微かなお腹の張りを感じて万年床に横たわっていた。その頃は胎動もそれほど大きくなくて、僅かな違和感であっても子宮の中では大きな