大藤ヨシヲ

京都在住のフリーライターです!書籍や映画、ドラマのレビューを中心に書いています。

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    ライティングを学び合うコミュニティ「sentence」の会員が運営する共同マガジンです。

  • KYO NO KOTO

    私は京都が好きだ。 この街に積み重なった歴史はもちろん、何より、今日、今この瞬間のこの街が好きだ。 この街の今が歴史に埋もれてしまわないように、今日のコトを伝えていきます。

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    ラジオ配信初心者、あっちゃんとよっちゃんによるラジオ製作記です!よかったらフォローお願いいたします!

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【podcast】性役割はどうあるべき? 東京医大受験生差別問題から考えてみた【Rebe-ru】第一回後記

 初めまして、こんばんは!podcast、「Rebe-ru」です。  わたしたち、こと26歳のよっちゃんと25歳のあっちゃんで、「自由に、喋る。」をコンセプトに、社会問題やジェンダーについて語り合っていきます。今回は初回ということで、なぜこんなpodcastをやるのか?を簡単に紹介させていただきます! なんで今、podcastをやるのか 誰もが意見を発信できる今、目の前の小さなスマートフォンの画面には、様々な立場から発される様々な言葉が溢れています。それらを流し読む中で、自

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    • 【podcast】性役割はどうあるべき? 東京医大受験生差別問題から考えてみた【Rebe-ru】

      自由に、喋る。私たちのためのpodcast「Rebe-ru」です!初回となる今回は、「性役割はどうあるべき?東京医大受験生差別問題から考えてみた」というテーマでゆるりとお話しします。作業の合間や家事のかたわらに、聞いていただければ幸いです。

      • 今年はたくさん書評を書いたので、書評の書き方まとめてみた

        世界一簡単な書評の書き方1.本を読む 2.書評を書く 3.信頼できる読み手に読んでもらってアドバイスをもらう 4.修正する 3〜4を繰り返す 以上! はば はっぴーにゅぅいやぁ〜〜!!!!

        • 中川啓太:なりたいものはない、ありたい自分はある。そんな彼が手がける「パリが恋した」野菜のお寿司

          本を起点に京都に暮らす人にその人生を語ってもらう「キョウノホン」。 第二回目のゲストは35歳の中川啓太さんです。  上京区に住んでいる中川啓太さんは、中性的でつるりとした顔立ちをしており、腰まで伸ばした髪の毛と暖色が中心のアクセサリーも相まって若々しい印象を受ける。話してみると、物腰は柔らかく、外見とは裏腹に老成した雰囲気を醸す。  一見して職業、性別、年齢不詳に見える彼の肩書きを一言で説明するのはなかなか難しい。現在はwebデザインの仕事を中心にフリーランスとして活動をし

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          体験がつながりあう、映画と本とカフェが重なる複合施設「出町座」

          京都にあるオモシロい空間を紹介する「キョウのトコ」。第一回は出町柳の桝形商店街にある複合施設複「出町座」です。  映画を観るために、街に出る、というのは出不精の私にとっていつだって大層なことだった。  重い腰を上げて化粧をし、おしゃれをして、観たい映画の上映時間に合わせて家を出る。それらはどこか儀式めいていて、映画館で見た映画のことは、朝起きてから映画館を出て、家に帰るまでの風景とともに、今なおじんわり記憶に染み残っている。 商店街の真ん中で、映画映画というのは、ものでは

          体験がつながりあう、映画と本とカフェが重なる複合施設「出町座」

          デザイン初学者による初めてのロゴ制作

           先日、「KYO NO KOTO」という京都の魅力を発信するマガジンを開設しました。マガジンの立ち上げに際して、はじめてロゴを作ったので、備忘録としてノートを書くことにしました。  はじめに断らせていただくと(もしかしたら、断らなくてもお察しくださっているかもしれないけれど)、私はデザインというものに明るくありません。  しかし、マガジンを作る、と思い立ち、真っ先にできることが「ロゴ制作」でした。  デザイン力0の私がセンスがいいと信じている夫の助言を受けつつ(心もとない

          デザイン初学者による初めてのロゴ制作

          いつだって、はじめの一歩は簡単で、歩き続けるのは難しい。

           マガジンを作成して、初めての取材記事を出した。しかし、思うように数字が伸びない。  インタビュイーも彼女の紹介する書籍もコンテンツとして申し分ない。つまり、私がどうにかせねばならぬ。  使命感に燃え、ダッシュボードと睨み合いすること3秒、全期間のアクセスランキングのある特徴に気づく。アクセス1位が『noteで書評、はじめちゃおっかな』、2位が『弱小ライターが、京都の魅力を発信するウェブマガジンを開設した理由』。  いずれも、新たな挑戦を宣言するnoteだった。 はじめの

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          金子由里奈:「物語的な展開がなくても、 物語はそこにある」 23歳の映画監督が語る自分らしさ

          本を起点に京都に暮らす人にその人生を語ってもらう「キョウノホン」。 第一回目のゲストは23歳の金子由里奈さんです。  金子由里奈さんは立命館大学の映画部に所属しており、自主制作を中心に映画を撮っている。2018年8月には映画監督である山戸結希さんが主催するオムニバス映画『21世紀の女の子』の監督公募において約200人の応募者から選出された。  東京都出身の金子さんは、家族全員が映画や演劇に関わる“映画家庭”で育った。幼少期からテレビ番組や小説が好きだった。実際に小説を書い

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          金子由里奈:「物語的な展開がなくても、 物語はそこにあ…

          弱小ライターが、京都の魅力を発信するウェブマガジンを開設した理由

           先日なし崩し的に宣言した「KYO NO KOTO」というウェブマガジンの開設を、しかし今なお迷っている。  弱小ウェブライターたる私が、なぜこのような大風呂敷を広げてしまったのだろう?  おそらく、はじまりは本当に小さな違和感だった。 「私は京都に住んでんのに、なんでクライアントは全部東京やねん」 ○○○ 目次 ・「書きたいもの」は身近にあった ・京都で暮らす、小さな人生を生きる、という姿勢 ・今この瞬間の京都を生きる人やモノを発信するためのコンテンツ (マガジン

          弱小ライターが、京都の魅力を発信するウェブマガジンを開設した理由

          お知らせ:新しいコト始めるよ!

          こんにちは!早いもので、2018年も下半期に入りました。京都は台風一過の青い空に包み込まれ、金木犀の香りがアスファルトの上を漂っています。 そんな今日、私がこれから取り組もうと考えている“新しいコト”について、お知らせさせていただきます。 お知らせ1:筆名が変わるよ! 取引先の皆様、一部友人には伝えていましたが、今日から筆名で活動します! 筆名は大藤ヨシヲ。おばあちゃんの旧姓とおじいちゃんの名前をいただきました。 あだ名はヨシヲちゃんにしようと思ってます(ワオかわいい)

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          古川日出男『アラビアの夜の種族』書評<序>

           6月半ばの日曜日、雨のすきまの曇天の中、私は愛する電動自転車にまたがり今出川通を突き走っていた。  待ち受けるのは、最近顔を出していない研究室の、しかし私が幹事をつとめる飲み会(正しくいうと同窓会というくくりの集まり)だった。  店先に着くとすでに3、4人の参加者が集まっていた。元来小心者の私は、“学校に行っていない”ということに由来する気まずさをできる限り気取られぬよう、挨拶を発し(「こんちわっす」)、下卑た笑みを浮かべてみる。けれど、世間の大多数がそうであるように、彼

          古川日出男『アラビアの夜の種族』書評<序>

          平野啓一郎はんぱないって--平野啓一郎『日蝕』

           平野啓一郎はんぱないって。アイツはんぱないって。中世ヨーロッパの神学僧の神秘体験めっちゃ擬古文で書くもん。そんなん出来ひんやん、普通。そんなんできる?言っといてや、できるんやったら。新潮や、全部新潮や。載ったし。全文掲載やし。またまたまたまた芥川賞やし。おもろいし。平野啓一郎、すごいなァ。 ・・・  2年前の夏至の頃、妊娠6ヶ月だった私は、微かなお腹の張りを感じて万年床に横たわっていた。その頃は胎動もそれほど大きくなくて、僅かな違和感であっても子宮の中では大きな

          平野啓一郎はんぱないって--平野啓一郎『日蝕』

          君の黒髪の乙女はいつかのサークルクラッシャー麻紀なのです--佐川恭一『サークルクラッシャー麻紀』

          読書好きの父親の影響で幼い頃から活字に親しんでいたサークルクラッシャー麻紀はしかし小説に造詣が深い。読解力にも定評がありセンター 現代文も満点。趣味は読書とサークルクラッシュ。得意技はだいしゅきホールド。 佐川恭一『サークルクラッシャー麻紀』Kindle の位置No.29-31  京都、いや、左京区の大学生のイデアを描いたのは森見登美彦御大なわけだけど、そのイデアをあらぬ方向から照らして映し出された影が『サークルクラッシャー麻紀』である。と私は語った。  『サークルクラッ

          君の黒髪の乙女はいつかのサークルクラッシャー麻紀なのです--佐川恭一『サークルクラッシャー麻紀』

          書いて残すということ--三島由紀夫『豊饒の海(一)-(四)』

           日曜朝、家族でワイドナショーを見ていたら、目の大きな幼い女の子の顔がいきなり画面いっぱいに映し出された。ニュースによるとその子は親に殴られて、怒鳴られて、放置されて、殺されたらしい。その子が親に命じられて毎朝4時に起きて書いたという手紙をアナウンサーが読み上げるのを聞いて涙、出そうになる。なんの罪もないのに、許されたかった小さな女の子。思わず、隣にいた娘の肩をぎゅっと抱きしめる。そうしたら、まっちゃんがこの子がすぐ、暖かい家庭に生まれ変わることを願う、っていうてて、ほんまに

          書いて残すということ--三島由紀夫『豊饒の海(一)-(四)』

          「大滝瓶太」という現象について--大滝瓶太『コロニアルタイム』

          正直にいうとこの本についてなんて何にも書きたくなかった。著者を知っている状態でその作品に言及するなんて、内弁慶で豆腐の角どころが豆腐の真ん中で殴られても死んでしまう未だ飼い慣らせない可愛い小心者のこうさぎちゃんが内々で暴れまわっている私からしたら荒波のごとく押し寄せる怒涛の忖度に埋もれるも同然で、なんかもうおもんなくても、「お、おもちろかったですぅ…」としか言えなくなるのが目に見えているからだ。 それでも本を読み進める中で「な、なんか書きたいかも…」なんて思わされたのは、私

          「大滝瓶太」という現象について--大滝瓶太『コロニアルタイム』

          好きじゃないけど祈ってる、あるいは舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる』について

          私の愛は祈らない。願いもしない。あなたが健やかに心地よく生きていけたとしても私のいない世界になんかいて欲しくないし、私とあなたが一緒にいれるなら他の人なんてどうなったっていい。 そう思っていた。 ・・・

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