見出し画像

うんこみたいな映画観て元気になった話

どうしたんだろう、何かをしないための言い訳程度に鬱である。しかし炭水化物は好きで、毎日摂取カロリーは通常以上でもある。ラーメン食べてる時は全然鬱ではない。

何かを伝えることができなくなったり、伝えたいことがなくなった時、誰かに必要とされることが感じられなくなった時に、俺は内面に篭る。心地よい。「孤独は嫌いだが、一人は好き」ってやつだ。

酒の量は何かへの怒り、創造への喜び、興奮へのドーピングになるはずもなく、怠惰な時間の浪費でしかない。今まではそれをクリエイティブな衝動に繋がってると思っていたが、最近はもっともっと深い部分で、もっと別の動機に繋がっていくように感じる。

そんな時に観た映画「JOKER」。スゴイ作品。2019観た作品の中でもトップレベルのインパクト。けれど、名作って言いきると、それはそれで鈍感すぎるだろうとも思う。けど、俺程度の鬱はファッションだわ。

ナチュラルボーンのモンスターが社会に適合できずに当初は苦しむが、トリガー引いたらすっきりした、っていう映画。社会が悪いとか金持ちが、とかどうでも良くて、そんな奴もいるわなぁ、俺はなれないなぁって感想。

社会が、母が彼をジョーカーにした、と言うひともいるけどアーサーはナチュラルボーンだと俺は思った。才能だ。環境のせいで悪人になるのは、ワイドショーレベル。本当の悪はどんな世界にも環境の中でもいる。純粋にオカシイ奴は実在するもの。

貴志祐介や花村萬月の作品にも、新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」でも理屈のない「純粋な悪」が美しく描かれている。理屈で描かれる悪は怖くない。

ということで、ファッション鬱な俺はawesome な映画を観て、こんな程度じゃ壊れられないな、って逆に元気が出た。いや、なんや言っても所詮は作り物なのだが、そんなのどうでも良くなるくらい元気になった。ツキモノが落ちたみたいに。

「鬱である」、数日前の書き出しだった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?