野田珠晃

ガーデンデザイナー/庭とリハビリ 園芸療法の非常勤講師/小さな会社の社長/47歳/RH…

野田珠晃

ガーデンデザイナー/庭とリハビリ 園芸療法の非常勤講師/小さな会社の社長/47歳/RHS ChelseaFlowerShow 2014,2017Silverguild winner/大学院生/作ったお庭は500件/教育に興味/有田焼の庭を世界中で作りたい

最近の記事

何を食べるかではなく誰と食べるかって大事なんだけど

写真は佐賀の牡蠣。10キロを業者仲間と分けても食べきれない量。 結局どれだけ残って、どのように処理されたかわからいほどの忘年会シーズン。仲間の会社の事務所内にこんなに素敵な場所がある。 年明けは新年会もしなければならないので大変です(ニヤニヤ) これだけ食べても一人あたり格安なので漁師の友人はありがたい。 持つべき仲間は仕事だけでなく、プライベートも楽しい。 するとお互い仕事も楽しくなる。プラスのスパイラル。愚痴も言わないしね、お互い。言っても最後は笑いに変えてしま

    • ハウステンボスでの澤田さんの運の話

      2010年夏、ひょんな事からハウステンボスに家族で招待された。花火大会を観て、場内のホテルアムステルダムでのんびりしていたら、当時のハウステンボス特別顧問から電話があって、隣のホテルヨーロッパのバーに来るようにとのことだった。 22時をすぎた頃だっただろうか。バーに着くと席に通された。ソファで寛ぐその顔はテレビや経済雑誌でいつも拝見する顔。HISの代表でもあり、赤字で苦しむハウステンボスの再建のために長崎に就任された澤田秀雄氏だ。 「第一回ガーデニングワールドカップ の施

      • 他人の◯◯を笑うなとようやくわかった

        「人のセックスを笑うな」と言うタイトルは、本屋で同性愛か何かの本を前にした客のリアクションに言及するところからついた。 沢尻エリカが数年前にクラブでクネクネ踊っている動画がネット上で流れて、「かっこ悪い」とかの言葉を目にした。 「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損」と言う言葉があるが、他人がクラブで踊る姿を嘲るより、自分が笑いながら踊っている方がはるかに好き。 写真は地域で毎週開催されている地域の剣道稽古会。中学生くらいからエライ先生まで数十人が集まって稽古して

        • あいみょんに学ぶ

          あいみょん。有名だ。最初、名前を耳にしたとき、「なんやそれ」って思った人も多かろう。おれもそのひとり。見た目は最初miwaと区別つかなかったもの46歳には。 しかし 「君はロックなんか聴かない」は名曲だと思った。思春期の「俺の好きな曲を好きになって」みたいな気持ちが溢れてる。周囲は「マリーゴールド」が好きだという。たしかにいい曲。「生きていたんだよな」は思わずほろっとする哀しさがある。なんだ、結構いい曲歌うじゃん、と謎の上から目線でみていた。 先日、手もとに久しぶりのア

        何を食べるかではなく誰と食べるかって大事なんだけど

          きらびやかな佐賀の街

          自虐です。 先日、この通りをミッキーマウス達がパレードしました。佐賀市民20万人以上の人口ですが8万人弱の観客がこの通りに集まってくれたみたいです。 「佐賀にこんなに人がいるんだぁ」とは当日SNSで呟かれたフレーズ上位です。 寂れているといわれます、佐賀。 けれど、バブル期の俺らからすると、きらびやかな街だったのです。 この季節、この通りを歩くたびに頭の中のベストテン第一位はワムの“ラストクリスマス”。 てってててっててとあのイントロが流れます。 街の資産はこんな

          きらびやかな佐賀の街

          うんこみたいな映画観て元気になった話

          どうしたんだろう、何かをしないための言い訳程度に鬱である。しかし炭水化物は好きで、毎日摂取カロリーは通常以上でもある。ラーメン食べてる時は全然鬱ではない。 何かを伝えることができなくなったり、伝えたいことがなくなった時、誰かに必要とされることが感じられなくなった時に、俺は内面に篭る。心地よい。「孤独は嫌いだが、一人は好き」ってやつだ。 酒の量は何かへの怒り、創造への喜び、興奮へのドーピングになるはずもなく、怠惰な時間の浪費でしかない。今まではそれをクリエイティブな衝動に繋

          うんこみたいな映画観て元気になった話

          にわか潰し やめて

          にわか雨くらいしか知らなかった「にわか」。 大学時代、今のヤフオクドームで警備員のバイトをする程度の野球好きではあったが、ハマれなかったのは「にわか潰し」のせいである。高校一年の春の出来事。 入学してすぐのこと、隣の席には野球好きなO。その前後には野球好きなKやらがいた。休み時間は当然野球の話になっていたが、隣の席のOが俺に訊いてきた。間違いなく、入学後の新学級のコミュニケーションの一つだ。 「おまえ、どこのチームが好き?」 佐賀の田舎に住んでいる我らからすると、全国

          にわか潰し やめて

          バカな体育会ノリが苦手

          国士舘高校剣道部、名門である。しかし、先日のスクハラ、パワハラ記事を読んでムカムカする。少しでも「共感」してしまう部分もあるから尚更。 私自身、強くはなかったが小学2年から15年間の剣道経験者、息子も現役高校剣道部なので余計に他人事ではなく、ムカついて仕方がない。ダメだこりゃ。 週刊誌報道を鵜呑みにするが、以下の保護者が作成した報告がまじキチだ。 〈試合内容が悪かった先輩が、顔をつかまれて何度も壁に叩きつけられていた〉〈遠征時のバスで疲れて寝ていた主将が顔を殴られ起こさ

          バカな体育会ノリが苦手

          どうやら社会人で大学院生って流行ってるらしいじゃないですか

          勉強することはいいことだ、と子供の頃から大人に言われ続けた。勉強さえしている様子であれば叱られない、そんな日本の普通の風景。運動ができるか、成績が優秀か、性格が良いか、明るいか。まだまだそんなことが大事な日本。 まあ、間違ってるわけではないが、そんなことで、私、今46歳で大学院生だったりする(M2)。そういうと、周囲の反応は「へー、すごいねー、で、何してんの?」という感じになる。なんらかの変わり者扱いだ。 小さいながらも自分の会社を持ち、営業してデザインして施工管理して、

          どうやら社会人で大学院生って流行ってるらしいじゃないですか

          映画監督の夢→緑化デザイナー→?

          もう30年前のこと。将来やりたいことも無かったが映画は好きだった。映画館もない佐賀の田舎町なので、「映画」とは町でたった1軒のレンタルビデオ店「ロッキー」で一泊二日レンタルできる500円のビデオだったのだが。映画館なんてデートでもない限り行く予定もない。佐賀だけでなく、当時の田舎町なんてそんなものだろう。上映からビデオ化までのタイムラグがもどかしかった記憶。 そんな田舎の高校生が考えた。そうだ、映画監督になれば映画見放題だし、自分の好きな作品作れるやん。日本大学芸術学部映画

          映画監督の夢→緑化デザイナー→?

          ビートたけしで読書感想文、からの教育論

          40年前、小学一年の夏休みの宿題で提出した読書感想文。どういうことか(母親の検閲を通ったから、なんなら彼女が書いたから)、県でそこそこの賞をもらい、全校生徒の前で読んで披露させられたのが、成功体験の最初の記憶。 読んだ本は「ハレー彗星のひみつ」だった。大人が喜ぶ文章とは、こんな風に書けば良いのか、と思った記憶。賢くはないが嫌な奴である。 以来、文才というのは周囲の期待を裏切り、全く成長することなく、全盛期は母親が書いた読書感想文という、ドーピングされた小学一年で終わった。

          ビートたけしで読書感想文、からの教育論

          煽り煽られ 私利私欲我田引水etc

          仕事で年間3万キロから5万キロくらい運転している、佐賀だもの。500m離れたコンビニも、当たり前に車。 ドライバーではない、ガーデンデザイナーです。先日名古屋でトリエンナーレ会場をハシゴしようと思うも、歩き疲れてスタバで休憩し、挙句にハシゴを諦めるくらい歩きません。歩けません。 「運転」 花村萬月の小説「二進法の犬」の中で『運を転がす、で運転」という言葉のやりとりがあって、ふーむ、と思ったものだった。運を保険とドライブレコーダーで担保していくのが、2019年、今風。

          煽り煽られ 私利私欲我田引水etc

          不自由な表現、痛む表現、不寛容なゼロカルチャー

          名古屋にいます。学会報告でした。フィードバックがえげつなかったです。詳細はまた今度。で朝から何も喉を通らないで報告、電車でホテルチェックイン前に愛知なのに横浜家系ラーメンネギチャーシュー大盛り。店員さんの「ご飯サービスですけど」にハイヨロコンデの精神で食べたのが17:30。懇親会は19:00。飲めない酒を飲み、撃沈。起きたらホテルで全裸で寝てました。プリンが食べられた痕跡はあるも記憶はない。で、今日はあいちトリエンナーレ。 当たり前だけど 「表現の不自由展」はない。故に、と

          不自由な表現、痛む表現、不寛容なゼロカルチャー

          水に沈むドラムセット

          ブルースで夜中にずっと雨が降っているという歌がある。 こんなに雨が振り続ける夜だから、なんだか、世界中が雨のような気がしている、という歌詞はなんだか寡黙な男の背中みたいでカッコいい。 しかし、だ。21世紀は同じ日本国内でさえ、天気が異なることが瞬時にわかるのでドラマチックでもなんでもない。佐賀で大雨であっても、東京では渋谷の街をかったるそうに歩く子や、TDLではしゃいでる様子が液晶の向こう側で見て取れる。大雨 の佐賀県民はちょっとだけ「なんだかなぁ」と思った令和元年の8月

          水に沈むドラムセット

          47歳 大学院に行ってる

          今、大学院に通っている。47歳で修士2年目、修論の真っ只中である。 地元の佐賀大学に地域デザインという新しい?学科ができたので有田焼を使ったお庭を世界で作りたい私としては、願ったり叶ったりの面白い学ぶ場所だ。地域ブランドの確立における、多主体の意思決定プロセス的なものを論文にしたいとおもうが、なかなか。有田焼創業400年事業なんかをやっている。 地域の役に立つかもしれないし、自分の好奇心を満たせるし、「俺、ちょっとよくない?」的な虚栄心やら自己実現欲求やらオンリーワン幻想

          47歳 大学院に行ってる

          父親の自己開示

          息子が高校に合格した後すぐに、母校に行って成績証明書を取得してきた。30年も前の証明書。まあ普通に「普通」の無難な成績だった。偏差値51みたいな。賢くはないが、バカだとも認めたくはない、そんな普通すぎる成績。 数学は模試で0点を二度経験する潔さで、満場一致で私立文系クラスに組み込まれたが、そんなの差し引きしても普通すぎた。しかし0点って、なかなか凄いね。 何のために成績証明書なんか取得したかと言えば、父親として息子への自己開示。偉そうに話してしまうのが父親お役目とはいえ、

          父親の自己開示