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野草茶、やさしい味

今日は少し野草茶を作りました。
口にして思ったのは、やさしい味。

スッと体に入ってきます。

今回は、山柿とクマザサです。
先日、とってきたものですが、
軽く洗って乾かし、雪平鍋で炒りました。

弱火でじっくりと。

炒り始めると、タタミのような、いい香りがします。

ササは真冬でも緑を保っています。
また生命力が強く、根っこはとがっています。


わかりにくいですが、キクイモに笹の根が突き刺さっているものがあります。(下部)


ササは畑に生えると厄介なのですが、
私の借りているところでは、ところどころの生えています。

毎日顔を合わせる、とても身近な野草です。

とは言っても、普段は伸びすぎているので、
切っています。

それでもすぐに伸びてきます。

特に根っこは厄介で、
サツマイモやキクイモは串刺し状になることも
稀ですがあります。

要は、野菜作りでは厄介な存在で、
ササを枯らす除草剤すらあるようです。

そんな刈ってばかりの笹ですが、
味は、やさしいそのもの。

明らかに体に良い感じは
飲んだ瞬間に
わかります。

血液浄化などらしいですが、
正直言って詳しくはわかりません。
とにかく良い、と体が反応する。

ホッとしたひとときにいい、
誰かホッとさせるにも良い飲み物です。

以前そう言えば、帰国間近で焦っていた
とある外国の人が来た時、

笹の葉茶でどうやら感動していたのを思い出しました。

手続きの期限等で焦っていたようですが、
ほんのお茶数杯でどうやら
落ち着いたようでした。

笹の葉は、正直言って切りまくって
いました。
今でも変わりません。

それでも、笹の葉の立場で考えてみれば、
苦い味になっても
おかしくないはずです。

切られているわけだから。

ですが、そうならず、見事な味になります。

というわけで、何年か前からはササが畑に広まってきても、

ほどほどに刈る。
カット、散髪程度の付き合いにしています。
脱毛はしない。

とても不思議なのは、笹が生えているところで
野菜はよく育ちます。

特に根菜類。
大根、人参、キクイモなど。
特にキクイモとササは相性がいいのか、大きく育ちます。

トゲが刺ささることもあるのですが、
至って不思議です。

ササは痩せている土地に生えるような話も聞いたことがあります。

自然栽培の土壌判断の
目安だそうだけど、
この類の基準判断は
ほぼ当てにならず。

またほどほどの日影があることも。
でもササが生えているところをほると、
いい感じの土です。

ただ、一般的に相当は嫌われているようです。

ササに対する除草剤もよく売れているらしく、それだけ手間がかかる、憎い存在のようです。

とは言っても、確かにトゲが土の中にあって、
手袋をしていても、刺さって
しまうことすらあります。

厄介といえば、厄介です。

ですが、野菜は育つ。
そのため、ササは適度にカットするけど、基本的に放置です。

野菜がよく実る現状があるわけだし、
根絶やしにするのは重労働で
愚かに思いました。

いくら手作業でやるのしても、ササをとっていくのは極度の重労働です。(だから除草剤が使われるんでしょう。)

畑に生えるササは好きではありません。

ですが、こうしてお茶にして飲んだ時、
妙な暖かさを感じます。

優しさ、暖かさ、
ホッとする感、うまく表現はできないですが、笹の葉茶はそんな感じです。

野草茶の中では味はトップクラス。

下手に緑茶を手にするよりも
いいかもしれない。

高価な紅茶を超える気もする。

笹の葉茶を普段飲んでいたら、
結構体調も良くなるんじゃなかろうか、とさえ思います。

笹の葉茶って売られていることすら
ごく最近になって知ったのですが、
資源はほぼ無限大でなかろうか。

売っているのをみると、
私からすればもう詐欺か
ボッタクリに見えるくらいでした。

まぁ、飲みやすいようにティーパックにしたり、きれいなパッケージになってるので相応の価値はあると思います。

それに色々と健康に役立つそうなので、
飲用する価値は金額以上かもしれません。

ササを栽培しているようなところもあるんだろうか、とも疑問に思います。

収穫してお茶にするなら、相応の手間はかかりますが、イチゴを作るよりは断然楽そう。

果樹も動物対策や肥料、
農薬、とても大変そうです。

となると、ササとはうまく付き合っていくと良さそうですね。

キクイモとササが相性がいい、
なんて意見は誰も聞かないし、
バカにされるだけ。


そもそもササが生えてきたら、速攻で手を打つべし、っていう人もいたくらいだから。

そんなわけで、改めて笹の葉茶を入れると、
やっぱりいい。

これを飲んで怒れるか、というくらい気持ちはホッとします。

となると、健康、そして怒りを
鎮める価値もあるお茶、

といえば、あの値段は決して詐欺では
ないのかも知れない。

健康が絡めば高くなるのはわかりますが、
増えすぎてどうしようもないくらいの笹の葉、

むしろ安い麦茶ぐらいの値段で
いいんじゃないかな、と個人的には思います。

とは言っても、価値を下げるとササはどうも気分を害すような気もしないでもない。

ササとはうまく付き合っていくしかない。

笹の葉をベタ褒めですが、作る時はよくケガします。 たくさん用意したつもりでも、意外に縮んで、量が思ったより少ない。

となると、高価な原因は手間賃だろうか。


色々考えますが、笹にとってみれば、どうでもいいこと。

飲んで美味しいなら十分。
飲んで美味しい、ときどき作る野草。

しかも真冬以外ならいつでもすぐに作れる。

野草茶は作れるし、
作らせてもらえる、
ありがたい存在、
というスタンスで行こうと思います。

軽く煮出して冷めたササの葉茶。
いい色です。神聖な気分になります。






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