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【ネタバレあり】「マチネの終わりに」を読んで

※ネタバレ含みます。見たくない人は回れ右!



明日引っ越しなのに、引っ越し準備もそこそこに現実逃避笑
「マチネの終わりに」読んだよ~!

そもそも読書感想文みたいなの、小さいときから凄く苦手だし、感性は五歳児のまま(←ここ重要)だと思っているので、どうか、どうか温かい目で見守ってください😌


とにかく…!ずーっと苦しかった!読んでてしんどすぎて、全然サクサク読めなかった!
バンクーバーの冬の雨期に読む本ではない笑笑



事前情報一切なしで読み始めました。
そもそも私がこの本を手に取ったきっかけは、高校時代にミュージカルをやっていて、午前公演と午後公演をそれぞれ「ソワレ」「マチネ」と呼ぶことは知っていて(どっちがどっちかは忘れてしまいました。すみません。)
きっと、芸術に関することなんだろうなぁって思っていたし、あとは名前は聞いたことあったけど、読んでこなかったから、この機会に読んでみようと思った。


そもそも書き出しの時点で不穏な空気が流れてて。
うーん、よくわかんないけど、序文の時点で「あぁ…これ、悲恋かなぁ」なんて思ってた。


けど!!!


そもそも、洋子さん、不倫じゃん!!
というか、まさか不倫の話だとはタイトルから想像してなくて。びっくりしちゃった。
けど読み進めるうちに、リチャードとの関係とか読んでいくとうわぁ~…なるほど、、う~ん…って思うところあるし…(言語化しろ)


そして何より、三谷さんの「嘘のメール」

読んでて、三谷さんになった気分だった。私がメールの送信ボタン押している気分になって、もんのすごい心臓バクバクした。
※翌朝早いのに数日前の午前1時頃ここら辺読んでた。マジで、読むタイミング考えないとこの本は危ない💦

私は三谷さんみたいに、自分の恋のために道徳的に反することは出来ない、気がする。
そんな度胸無い。
…とかいいながら、渦中の人間になったら、案外それが出来ちゃうのかなぁ…わからない。でも、普段の私の思考からはとても考えられない行動だった。


あのメールのせいで、蒔野さんと洋子さんの人生の歯車は完全に合わなくなってしまった。
二人は愛し合っていたはずなのに、それぞれの人生を歩むことになる。
そして、三谷さんは夢を叶え、蒔野さんと結婚する。


読者の視点からいえば、二人のすれ違いを客観的に見ているからこそ本当に歯がゆくて。
これ、小説とはいっても、現実にモデルがいらっしゃるようだし、というかモデルがどうのこうの以前に、きっと、すれ違いなんてよくあることなんだろうなと思った。恋愛において。

そう思えば、自分の想った人と結ばれるって、本当に奇跡なんだとしか言い様がない。気がする。
結ばれるだけじゃない。
そのあとの人生においても、結婚前の恋愛の時点ではよくても、何が起こるかなんてわからないね。洋子さんとリチャードを見ていると。


とにかく、最近やっと自分で自覚し始めたけど、自分は人と深く関わるのが苦手だ。
なんか、ZARDの歌詞みたいだなって思った笑

人と深くつきあうこと
私もそんなに得意じゃなかった

心を開いて/ZARD

小さい頃は全然歌詞の意味理解せずにでっかい声で車の中で歌ってたのにね~ 急に意味を帯びてくる…

さてさて、ZARDは置いておいて。
そういう男女のごちゃごちゃとか複雑な人間関係のゴタゴタに巻き込まれるの嫌だし、A派B派、肩を持つだの持たないだのとかに巻き込まれるのが本当に嫌。面倒くさい。

そんな風に思っている私みたいな人間では、そもそも恋愛以前の問題なのかなって思う。
誰に心を開き、誰に素直になれるのか……


まぁつまり何を言いたいかというと、ちゃんと自分に素直になって恋愛できる主人公たちがちょっとうらやましい…という、小説の内容以前の感想を、そもそも抱いた。


私にとって難解だったのは、蒔野早苗が洋子と再会した際、はじめに話題に出した、聖書の話。
私は聖書に詳しくなく、そもそもマルタとマリアの話は初めて聞いたんだけど、本当に難しい。
聖書に出てくるお話って、解釈の余地が広くて、難しい。
そして、二人のそれぞれの解釈も、今ひとつピンときてない(早苗のはちょっとわかる気がした)


そして、最終的に、5年半の歳月を経て、二人は再会するんだけど。
(というか、蒔野の洋子に対する誘い出しのメッセージ、ロマンティックすぎんか!?!?コンサートホール全部使って、観客にも聞こえる誘いってさぁ……)

再会してよかった…と思う反面、その後、二人はどうしていくんだろう…とも思う。

私にはまだまだ人生経験が足りなすぎる!!!
けど、やっぱり二人は結ばれるのかな?でも一番かわいそうなのは蒔野さんな気がする。というか、牧野さんの心はもうぐちゃぐちゃだよね。早苗さんが告白したとき、激高出来ないのもわかる気がするけど、それでも心が広いというか、なんていうんだろう、もう、「心が広い」というだけでは済まされないくらい、二人の間にはいろんなことがあったんだろうなって思うし。。。


ちょっと時間をおいて、もう一回読んでみたい本になった。





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