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おいしいものセンサーと焼き菓子と運命

11月1日

食べ物や雑貨に対して運命という言葉を使いたくなる。
(人間に対しては打算が結構入ってしまい、中々信じれない)
虎ノ門に葉があり、帰り道にGoogle先生内幸町駅と入力し出してもらった経路を参考にしたがその通りにはせず方向だけ気にして、わき道をてくてく。
お菓子屋さん、パン屋さんなどの店の雰囲気を遠くからでも反応してしまうセンサーを持っており今回もそれにひったかかった。

小さくて可愛い白と赤を基調とした小さな菓子屋さん。
メニューは貼ってあったけど、ドアは閉まってたのでチラリとガラスの向こうを見つつメニューを見る。
その時、ドアが開きお姉さんが明るく『どうぞ!』と声を掛けてくれた。

私は吸い寄せられるように中へ。

お姉さんは中東系の方で日本語も上手。
このお店ひとりで切り盛りしてるのかなと想像もしてしまう。
バターとスパイス香りが充満しており、満たされる。

フィナンシェとカヌレがガラスケースに並べられ、売り切れの品もあった。
私が戸惑ってると『今日、お客さん少ないのよね』とひとこと。
『あっ、ブルーベリーと…』思わず声を発してた。もうこれは運命でしょ。
買う気はなかったけど初めて通った道、時間で出逢った。
ブルーベリーとココアのフィナンシェを買い、店を出た。なぜ私はこの菓子を持っているのだろうか。
まぁ、これが運命だよね。
こういうの機会ってほんと楽しい。

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