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そもそも入院に至った経緯(過去記憶)

もうすぐ2歳になる頃の娘はいつでも、食べるという事が大好きでした。
朝起きると一目散に、食卓にある椅子に後ろ側からよじのぼり、着座するのが定番です。
なぜなら、食卓の椅子に座れれば、すでに朝食があるもんだから、食べたい本能で一目散だったわけです。

座ったならばモリモリ食べるのがいつもの様子なのですが、とある時、そのいつもの光景が見られず、うつむき加減のまま、まるでフリーズしたかのように時々止まってしまう様子を発見します。
動きが止まるなんてことは、それまでなかったため、その傾いた状態から眼球だけが上方に偏位しているフリーズ状態に、思わず声をかけると、ふっと我に帰るような様子をみせました。どうやら意識はあるようだけど、そもそも眼球偏位は異常だし、どうも反応も乏しいと感じた私は、土曜日も診療している有床の脳神経外科に電話して、子どもも診てもらえるか確認しました。
すぐに診てくださるとの事になり、早々に受診します。診察室で状況を話すと、まずCTの検査を受ける事になりました。

ただ、まだ1歳のこどもですから、じっとしていることはできません。
検査のためには動かないように眠らせる必要があり、色付きの甘いシロップ薬を飲んで眠らせることになりました。
ところが、眠るためのシロップ薬をのんでから、しばらく経っても、一向に眠る様子がありません。
先生も、眠らないね、、と不思議そうにしていました。


そんなかたわら、なんだか周囲がばたついていて、私には不自然の勘が働きます。
側にいた夫に、なんだか変な気がする、、眠らないなんて、そうそうない薬だと思う。と呟くと、夫は、それを尋ねるために診察室に出向いていきました。そして、偶然にも先生と看護師の会話をきくことになります。聞こえたワードは、『間違えてしまいました』でした。

間違えたと言っている!うちの事やないやろうか。と私の元へ戻ってきました。そのあと、先生から眠らないと検査できませんね、と伝えられました。
それを耳にした瞬間、もしかしたら誤魔化されるのだろうか、と心が騒ついたその横で、夫が間違えたと聞こえた事、誤薬ではないかという事を指摘していました。

飲むはずだったトリクロリールというお薬と、間違えて飲まされたのはデパケンシロップというお薬でした。

看護師が大泣きしながら謝罪にきました。
夫は不安と憤りを隠せぬ様子でしたが、看護師はひたすらに謝るしかなかったと思います。ずっと泣いていました。

そのままその病院で土日の間は入院したのち、大学病院への紹介受診となりました。
退院したその足で、大学病院を受診してかわったのは、1歳だった娘が誤薬したのは、薬剤の違いだけにとどまらず、小学2年生ほどの量だった事を知ります。この量飲んでると、すぐには検査ができないんですよね、と改めて2週間後に検査という事になりました。そして、記事にした入院につながってゆきます。


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