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言葉をつかいたい話

写真を撮るのは、忘れてしまうから
楽しかった思い出も、辛かったことも、何か形に残さなければ忘れてしまう。

だから手軽に残して、手元に置けて、場所も取らず、お金もかからない、そんなしゃしんをたくさん撮ってしまうのかもしれないね。
でも、撮るだけじゃ足りない。
写真には収まりきらないくらい色んな感情があってそういうのを書きたいなと思ったから忘れたくないなって思ったから、こうしてまた言葉で残しにやってきた。

社会人になって3ヶ月。

慣れはしないけど適応はしてきて、まだまだひよこだけどそれでもできた時は楽しいなって、案外こういう仕事は自分に向いているなと思い始めることが出来た3ヶ月。

相変わらず自分は何をしても出来なくないけどすごく出来てもいなくて中の中だなと思ってしまった3ヶ月。

週末の度に友達と遊んで、やっと身についてきた平日の生活リズムをあっという間に学生に戻してしまったりして楽しんでた3ヶ月。

そして、気付いたらあってるのにあってないみたいな日々を過ごしてた3ヶ月。

ふんわりやんわり、今まで触れたくなくて、話せなくて、目を背けてた自分の問題と自分たちの問題が現実味を帯びてしまった3ヶ月。

いつかこんな日が来るんじゃないかなって思って泣いたり、悩んだり、それでも会えばどうにかなるかとか現実逃避してた3ヶ月。

なんでなのかな。
気付いたら数える歳ばかり増えて、あれこれ悩みや将来のことも決めなくちゃいけなくて、適齢だとか、リミットだとか。
そんなのに囚われたくない!私は縛られないぞ!と思ってもどうしても気にしてしまう。考えざるを得ない。
普通でいたくないのに普通から外れるのが怖い。でもその普通がなにかも分からない。


ぐるぐる。


大学2年の春から付き合った君と、1回別れてまたよりを戻した君と、結局一緒にはいれないんだな〜となってしまった。
結婚することとか、子供を授かることだとか、そういうゴールを思い浮かべていたわけじゃないけど、
それなら僕らの終着点はどこだったんだろう。

先が見えないまま、お互い見てみぬ振りをして、突っ走ってたのかもしれない。
だから、後ろをふりかえってみたら沢山楽しかったことがあったし、思い出も沢山あったけど、この先どこに向かって進んでいけばいいのか分からなくなってしまったのかもしれない。
思い出はその時の活力にはなってくれるかもしれないけど、目的地がないと意味を生してはくれない。それに気付いてもうこれ以上は進めないと思ってしまったのかな。

別れたい


っていわれて、素直に「うん。」って言えてしまった自分に驚いた。
反面、ずっと抱えてた自分では言い出せなかったことを言って貰えたみたいでほっとした自分もいた。
そして、近いうちにこうなるんじゃないかって、なんとなくそう思ってしまっていた自分がいたことを改めて感じた。
「なんだそれ」って感じ、だけど、私の心の大変革期(?)をすべて知ってる君にはきっと理解されてる。そう思ってる。
そして私はそうやっていった君のことも理解しているつもり
本当のところ話してないから、わかんないけどね


「じゃあ、最後にデートしよ」

っていったら君はおいおい泣いてたから、きっと私のことまだまだ好きなんだね。
私も君のことがまだ好きだよ。
全部捨てて消して忘れて、時間が経って化石になったら思い出したいくらい忘れられない。

最後のデート、遊園地いくか、東京タワーにいくかスカイツリーにいくか。
こういう行先って定番なのかもしれないけど、私にとっては「また、変な選択肢ばっかり」って感じだった。変なんだよね

結局東京タワーに行って、たまたまやってた台湾屋台で好きなもの食べて、上までのぼって、
初めて東京の高いとこのぼったからなんか新鮮だった。

「こっちが渋谷」
「あれキャロットタワーでしょ?」
「じゃ、私の実家こっち」
「スカイツリーは、あっちか?」

方向感覚0で地図ぐるぐる回すタイプだったのになんとなく分かるようになってしまったよ
普通に道に迷うけど

上にいた時はぜーんぶ見渡せたのにエレベーターで降りるとあっという間にビルが自分より大きくなっていってなんか無力だなと思った。
高いところに住みたい気持ちがやっとわかった
今更だって

結局最後の日も一緒にマック買って帰って食べて、ビール飲んで。

いつもと同じなのにこれで最後なんだね
昨日までいちばん近くに居たはずなのに
誰よりも遠い人になるなんて変だね

ほんと、変だよ。
すきなのにね、一緒にいれないのかあ


1週間くらい経って家に置いてあった荷物たちが届いて、前回とは比べ物にならないくらい沢山で自分でもこんなにあったか?とびっくりした。
ちゃんと全部自分のものだった
前みたいに女々しい手紙も電話もなかった。

「もっかいはもうないよ」
っていったら
「うん、わかってる」

って言ってたけど。
本当にお互い少しは大人になってしまったみたいだね。んや、まだまだかな

入り切らなかった服と少しの荷物、君のいない部屋に取りに行ったけど自分がいた時と変わってなくてなんか少し安心してしまった。
よくないんだけど、よかったって感じて、だからこそ自分は自分のやりたいようにもっと前に進まなくちゃって思えた。ありがとう

君と過ごした時間は全部無駄だとは思わないし
あの時もう1回付き合うっていう選択、間違ってたかもしれないってそう思った時もあったけど、きっと違う答えを選んでたら私は今こんなにシャキッと踏ん張ってられなかったと思う。
だから何も間違ってない。

この時、あの言葉、あんなこと
そうやって色々なことが少しずつ重なって毎日になっていくわけだから、そりゃやらなきゃ良かった、言わなきゃよかった、もっとこうすればよかったってことなんて山ほどあるけど、それを1つ変えたところできっと今は変わらないから(そもそも変えられないし)

だから何が悪いとかそういうことを自分の頭に思い出させようと負荷をかけるのはそれこそが無駄

ちょっとずつ思い出消化していって、それをまた自分の燃料に作り替えていければいいよね
1人で、燃費も良くなったわけだし。寂しいけど笑


「小説か!」
っていわれるくらい夢みてて、めちゃくちゃで、キザで?、現実逃避しまくってるんだけど
それでも、それだからこそ、本当に楽しかったなあ。
きっとこんな恋、いつまで学生気分やねん
とみられるかもしれないけど、いつまでもそうでありたいなと思う。

でも、
2年後には学生に戻るからまだいいかもね。

そしてそれが今の目標だってちゃんと言える
何したいのかは多分この先もずっと悩み続けて、真剣に話さなくちゃいけない時には泣き出してしまうんだろうけど、今の目標はちゃんとある

だから頑張れる。
頑張るぞ。


最後に
たくさんの思い出と気持ちをありがとう
わたしの青春!!!
きっとずっとすき。

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