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足助のおばさん in Brisbane 21

いよいよオーストラリア編の最終回です。
「ガレージセール」と言うのは正しくないですね。全て無料で差し上げましたから。
調味料、文房具、衛生用品など、持ち帰れないもの、あるいは持ち帰る必要のないものをリストアップしたところ、かなりのものになりました。私の予測では、私より1週後に入学してきた日本人をターゲットに配るつもりだったんですが、やはり信頼関係がないと人様のものを使ってみようという気にはならなかったのでしょう。誰もほしいと言う人はありませんでした。
マンションの右隣の部屋が例のヨルダンボーイの部屋だったんですが、1日早く帰ったJガールズが自分たちの使いきれなかったしょうゆや砂糖を彼に押しつけて行っていて、その調味料が左の部屋のタイワニーズ(男子)に回っていったらしく、彼らは「もう充分」ともらってくれませんでした。
そんな中、クラスメートだったコリアン&タイワニーの二人の女の子が午後4時に来てくれることになっていたんですが、この二人で全て引き受けてもらうわけにもいきません。私はG階でたむろしているアジア系の学生に「しょうゆや砂糖をもらってくれないか」と尋ねて歩きました。そうしたらちょうど買い物帰りの3人連れのアジアンガールが来て、私の話を聞きいれてくれて、そのまま私の部屋まで来てくれました。
3人のうち、二人はタイワニーズで一人がコリアンでした。どうもタイワニーとコリアンはウマが合うようです。彼女たちは私の部屋へ来ると、大喜びであらかた持って行ってくれました。実用的なものだけでなく、エイデンのおまけでもらった文房具キットなどはデザインと実用性に秀でていましたので「It's Janese technolgy.」と、私も大いに自慢しました。
ところが、約束していた方の二人が約束通り来てくれた時には「コショーが欲しいわ」と言ってくれていたにも関わらず、私は先の3人に肝心のコショーをあげてしまっていたんです。まあ、勢い上仕方なかったので。しかし、マンションのエレベーターはセキュリティーカードを持っていないと上階へは上がれない仕組みになっていて、わざわざ階段を上って来て駆けつけてくれた彼女たちをがっかりさせるわけにもいきません。そこで、実際、スーツケースに入らなくてどうしようかと思っていたCDラジオを彼女たちのために置いていこうと決めました。コリアンの方の彼女がこの提案を非常に喜んでくれて「コショーよりよっぽどうれしい」と言ってくれたので、一件落着を見たわけです。
こうして荷物も片付いて、最後の晩ご飯にパンケーキを食べると、見事に私の部屋は空っぽになりました。
その翌日、予定通り帰国して私のロンバケは終わりました。(2009年10月13日 記)

(元ブログ Garage Sale (in Australia): Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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