見出し画像

グローバル価値観のハブとしての日本

細谷教授のいうことは非常に納得感があり面白い。

グローバルマーケットでは、人権、ジェンダー、環境が絶対的正義となり、経済合理性をも凌駕するテーマになっているということ。
ここ数年、政治が経済を凌駕する環境が至るところで見受けられており、この流れは当面のメインストリートになり続けるだろう。
一方で、このテーマが企業経営において大きな利点と成果を生み出しているということも面白い。

一例としては私がいまやってる会社。手前味噌だが、日本法人立ち上げの際に私が拘ったことは、
1. 採用スピードよりもジェンダー比率
2. 成長スピードよりも出自企業の分散
3. 企業のパーパスのディスカッションとその策定
の3点。これらにこだわった事で、企業経営に多様性が生まれ、そして結果成長スピードが爆発的に上がった結果にもなり、まさに経済合理性を社会性が凌駕した結果でもあるだろう。

結果論でもあるかもしれないが、こういった企業に対して投資が回ってきている社会性により、経済合理性だけでなくその企業のカルチャーにエンパシーを感じることによる投資判断が強く行われることで、新しいエコシステムとインナーサークルが生まれて来ているように感じる。

一方で、グローバルサウスとは、この感覚に対する隔世の感が大きいこともよく感じる。成長しきった社会と、成長したい社会がぶつかり合う価値観の衝突において、日本の置かれているこの環境は実はちょうど中庸であるのではないかと思う。私も今いる環境において流れに身を任せつつも実利を得て納得した経験者なので、この体験を活かして、ウエストとサウスの間でうまくハブになれるのではないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?