のらくろ

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最近の記事

CSMは営業か否か?

最近スタートアップ企業の経営陣と話をしていると、 カスタマーサクセスとCSMの話題がとかく多い。クラウドでサブスクリプション型のビジネスをやっているとNRRとGRRの話を避けて通れず、その中心人物となるCSMとカスタマーサクセスについては必然と大きな関心事となる。 CSMに関する疑問多くの場合、以下の3つがメジャーな論点となる。 CSMのミッションと設定すべきKPIについて ビジネスのボリュームに対してCSMのヘッドカウントの割合設定 CSMとしてどのような人を採用し

    • 最先端の外資系クラウド企業が使っているシステムとその背景 (Part 1)

      振り返ってみれば、私も外資系での職務歴が20年年近くなり、その中でもここ最近はクラウド業界の中でも最先端を走る外資系企業に所属していることが多くなりました。この私の経歴からの持論ですが、その投資先 (または転職検討先) の企業が利用しているシステムを理解することで、「その企業がイケてるか、イケてないか」「ビジネスを考えた投資をしているか、していないか」 を判断することができます。 なぜかと言えば、企業にとって活用するシステムは、ビジネススピードを加速させる重要な原動力だからで

      • クラウド企業の株価を左右する「製品開発戦略」と「マーケット展開戦略」 (前編)

        先日、クラウドビジネスをしている経営者の方から、「とてもいいクラウド製品を提供している会社があるんだけど、売上や利益率は良いけど株価が上がらない。投資家はどのように判断しているのか?」という質問を受けました。 なぜトップラインや利益は堅調なのに株価は停滞するのか?このトップラインや利益は堅調にも関わらず株価は停滞する・・・という事象は、よく上場した企業が数年後に直面する問題です。 株価は、投資家からの「今までの結果」と「その企業の将来性」の二軸からみた通信簿になります。そし

        • グローバル価値観のハブとしての日本

          細谷教授のいうことは非常に納得感があり面白い。 グローバルマーケットでは、人権、ジェンダー、環境が絶対的正義となり、経済合理性をも凌駕するテーマになっているということ。 ここ数年、政治が経済を凌駕する環境が至るところで見受けられており、この流れは当面のメインストリートになり続けるだろう。 一方で、このテーマが企業経営において大きな利点と成果を生み出しているということも面白い。 一例としては私がいまやってる会社。手前味噌だが、日本法人立ち上げの際に私が拘ったことは、 1.

        CSMは営業か否か?

          起業とはWhy (パーパス) を決めること

          パーパスは企業にとっての羅針盤 (North Star)私が社長になるときになぜパーパスにこだわったか。それはパーパスとは企業経営にとっての羅針盤であるからだと、今あらためて感じます。 企業の最大の目的は利益追求ではありますが、それは何を目的としてやるのか?、という基本的な概念を株主と社員全員に共有と共感をしてもらうことが大事です。 ここを見失うと、えてして会社というものは大きく欲求だけが膨らむもので、サステナビリティ (持続的発展) がないがしろにされるからです。 なので、

          起業とはWhy (パーパス) を決めること

          経営者になるということ

          はじめにこの話は現在進行系の私の仕事を話していくことにもなるので、概ね次のようなストーリーで話を進めて行こうと、(モヤッと頭の中で)考えています。 - 経営者になるということは? - 会社を作るには? - 会社を始動させるには? ただ本人としてもどうまとめるべきかは悩みながら進めているので、話題なども増えていく (減っていく) のではないかなと思います。 今日は私が経営者になった経緯を話して、このNoteのキックオフにしたいと思っています。 経営者のなり方経営者になる

          経営者になるということ

          デジタルネイティブ時代のラストワンマイル

          雑文なので、ご容赦を。 マーケティングをどちら側から考えるかという議論がある。 それはクリエイティブ側から考えるのか、それとも顧客側から考えるのかという議論となるときがある。 正統派のマーケティングからしてみれば、両方+ブランドという軸で考えることがマーケティングだという理論になるのかもしれない。 ここではマーケティングをデジタルソリューションの観点で見たときに、大きく対比できる、クリエイティブ側から考えるパターンと、顧客側から考えるパターン、の二軸をあえて対比してみたいと

          デジタルネイティブ時代のラストワンマイル