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【トラウマケア日誌】「嫌だ」の理由に、誰かを納得させる為の説明は要らないって話。

先日の会社飲み会楽しかった~
一番安全な配置に収まったので、時々隣の卓から不愉快な会話が聞こえてくる程度で済んだし。

ちょくちょく答えたくないな~って質問は、なんとなーく流したりしながら普通に会話を楽しんだりして。安全が保障されている会社の飲み会って割りと楽しいんだなぁと、少し浮かれてトイレから戻った。

で、最後油断してたらボディタッチされた。
ツッコミで手が少し触れただけなんだけど、「当たっちゃったごめんなさい」を表す高速手引っ込めはなく。

なんか普通にその後も触れた気がした、と思ってたら飲み会が終わった。

帰りの電車で繰り広げられる高速脳内会議

いや~楽しかったね、飲み会!
安全な配置で楽しめたな!飲み会!

…いや、最後なんか触られたけどね?
あ、でもまぁ触られたって言っても、ちょっとツッコミで?少し手が触れただけなんだけどね?

そう、ツッコミね、悪気ないね、ボディタッチされたとかいって騒ぐの大袈裟だね?ツッコミだもんね?うん?

いやでもね!楽しかったよね?飲み会ね??

…え?
…なに????
飲み会があると私ボディタッチされるそういう感じなの?え?

わたし?わたしの態度に問題あった?
え?私が距離感近すぎるのか?
私が笑顔を向けたからか?
え?笑顔向けるよね?なに?無表情な訳じゃないよね?

帰国子女なんですか?とか聞かれたし、日本人らしからぬフレンドリーさですよね!って言われたし

え?なにやっぱり私の距離感がバグってて勘違いさせた的な?
つまり私に原因があってボディタッチされる感じ?

え、てかだから「ボディタッチ」って表現大袈裟なの?こんなもんなの?
なに?なにがいけなかった?

「勝手に触んな気持ち悪い」って顔をすればよかったんか?
いやそんな大袈裟な…

高速脳内会議の模様


ここまで多分3分もかかってないぐらい早さで高速回転して、どんどんと胸の辺りが苦しくなってきて、ううう、、、ってなってきて。

「ボディタッチ ツッコミ 会社 セクハラ」とか調べてみたりして。どこからがセクハラなんだろうか。私の気持ちは大袈裟過ぎるんだろうか。誰か大袈裟じゃないって言ってくれ、って探し続けたけどなくて。

30分ぐらい悩んでたら、ふと「いや、誰が悪いとかどうでもいいわ」って頭に浮かんできたので、電車に揺られながら心の中で盛大に叫びました。

「ば~~~~~~~~~~~っかじゃねえの!?勝手に触ってくんなや!気持ちわりぃんだよ!!!!!!!!」

ヒストリエ/岩明均



なんかそしたら不思議なぐらいスッキリして。胸の辺りの苦しい感じも大分落ち着いて。

それで思い出したんですよ、発達性トラウマの本の記述を。

健康な世界観はシンプルです。嫌なことは嫌、おかしなことはおかしい、楽しいことは楽しい、というものです。しかし、トラウマの世界観はとても複雑でねじれています。 例えば、理不尽な目に遭ったら、「この理不尽さに耐えてこそ、成長できる」「嫌でも、逃げてはいけない」あるいは、「理不尽な人ほど、本当は良い人で愛情がある」と考えてしまうのです。
<<<<<中略>>>>>
理不尽な目に遭わせてきた人が自らの行為を正当化するために付けた「お前が悪い子だからだ」「愛情のためだ」といったねじれた理屈も強く影響しています。 さらに、理不尽さの痛みを緩和、合理化させるために作り出した「自分がいい子であれば……」「本当はお父さん、お母さんは愛してくれているんだ……」というファンタジーも影響しています。
理不尽な影響と合理化が影響し、世界の捉え方もねじれて複雑になってしまうのです。そんな状況で長く過ごしていれば、ねじれた考え方、感情になるのも無理はありません。

発達性トラウマ「生きづらさの正体」【自分を責めてしまいがちな方へ】/みきいちたろう


うわもう絶対これ~~って思って。

「別に悪気ないのにお前泣いて大袈裟なんだよ気分悪いわ、空気読めねえわ」って、過去の糞やろうに言われたんだと思うんですよ。

人格を否定され続けて、もう、悲しみたくないんだと思うんですよ。

だから、私には理由が必要。
目の前の糞やろうが納得する、説得できる理由が必要。

だから合理化しようとする。
私が大袈裟だから相手は悪くないから忘れよ★
とか
確かに私も嫌だって感じたけど、相手に悪気はなかったんだし、場の空気乱したくなかったし、よく耐えた社会人の階段登ってるえらい★
とか

こうやって文章にすると、すんごい合理化するじゃん…。怖かったね、悲しかったね、もう大丈夫なんよ。糞やろうは目の前に居ないし、そんなこと言ってくる奴は私の世界に必要ないから説得する必要もないよ。

いまの私が、そんな奴焼き払ってあげるから大丈夫よ。

合理化なんて必要ないよ。
そんないろいろ複雑に考えなくていいんだよ。

シンプルに「嫌だ」って思った、ので、ば~~~~~っかじゃねえの!?って叫ぶ。のシンプルさでいいんだよー。


そう思えたら、イライラも、もやもやも消えて。
冷静になってから「とはいえ会社だしどうするのが"現実的"なのだろうか」って考えることが出来て。

少し低い声でゆっくり、「それ嫌です、やめてください」って言う。
のが、現実的かな~と思いました。

その後も一緒に働くことを考えると「気持ちわりぃな!勝手に触んなや!!」と叫ぶのは、私にとっては現実的じゃないよなぁ、、と思って。

どこかで、怒るよりも「いつもより低い声で、ゆっくり喋る。」方が相手に真意が伝わるとかって読んだような気がするので。

調べまくって出てきたのは「笑顔でやめてください」って言いましょう。だったけど、そもそもそういう人って「笑ってるし嫌がってない」って解釈するような人だから触ってくるんだしな?

いや、書いてて思ったけどそんなこと出来なくね????笑
わたしにやりやすいとしたら「うわ、やめてくださいやめてください」って笑いながら全力拒否の方がやりやすいかなぁ。

「本当にやめてください」って言う。とか

飲み会でボディタッチされて嫌だったって話すと、結構「うちの会社全然そういうのある~」って言ってる女性が多くてだね。

そんなもんだよねってなってるの、どうかなって私はやっぱり思っちゃうな。

ちょっとセンチメンタルになってしまった。

そういう"人"が居ること自体はしょうがないことだけど、せめて私自身はその"行為"はしょうがなくないと思って、やめてくださいってちゃんと言ったり、見かけたらやめなさいって言おう。

次があったら嫌だけど、もし次があったとして、もし、言えなくても。私は私を責めたりしない。でも、もし頑張れそうだったら、私は私を応援するし、ちゃんと言えたら、私は私をめちゃくちゃに褒め称えよう。

自分と自分の手の届く範囲から。
ちょっとずつだよね。
うんうん。

おわり🐈️

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