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サンタさんに「魔法の杖」を頼んだ息子。

ついに、一年で一番楽しみな日が近づいてきました。

クリスマス!!!

クリスマスって大好き。朝起きて、プレゼントを見つけた子どもの顔を見る瞬間。
それは親にならせてもらった自分が、とてつもない幸せを感じる時でもある。

今年は、特にワクワクが止まらなかった。
なぜならば、息子がサンタさんに「まほうのつえ」をお願いしていたから。

自分の子ども時代を思い出してみると、わたしはとにかく物欲がない子どもだった。
だからサンタさんへのお手紙にはほぼ毎年「特にほしい物がないので、サンタさんにお任せします」と書いていたのです。

で、その結果届いたものといえば、もちろん嬉しいけれどもなぜこれを??っていう
ものばかりで、例えばコブ取り爺さんの絵本とか、水道管ゲームとジェンガとか、あみぐるみを作る機械みたいなんとか、辞書の年もあったかな。

そんな中で、一度だけ「これが欲しい!!!」と心から思ったものがある。
それは幼少期、当時テレビで見ていた『魔法使いサリー』の変身コンパクト。

多分息子と同じ一年生くらいだったんじゃないのかな。
その年、わたしははじめて「サリーちゃんのコンパクトをください」と手紙を書き、
朝起きたら枕元に、きれいにラッピングされたサリーちゃんのコンパクトとステッキが
置いてあったのだ。

そのコンパクトをのぞき込み、ステッキを振って「マハリクマハリタ」と唱えても、
わたしが変身することはなかった。

幼な心に、これはおもちゃだから本物じゃないんだ、ということはわかっていても、
でもどこかで、もしかしたら魔法が使えるかもしれないと思っていたあのふわふわした感覚は今でも忘れていない。

襖を閉め切った暗い和室に1人で隠れて、こっそりステッキを振り、本当にいろんなお願いごとをした。
100回に1回くらいは、叶うかもしれないと本気で思っていたから。

結局、変身もできず、サリーちゃんのように魔法をかけることもできなかった現実に、あの頃のわたしがどう折り合いをつけたのかは覚えていない。
でもわたしにとって、サンタクロースという言葉の裏には今だって、あの暗い和室でピカピカ光るステッキの星を真剣に見つめていた時間があるのだ。

だから今年、息子が「まほうのつえがほしい」と言い出したとき、私は困惑とワクワクが入り混じった気持ちになった。

本当に魔法が使えなかった時、息子ががっかりするんじゃないかという気持ち。
今だけでも、魔法やファンタジーの世界に旅をして、心からのときめきを味わってほしい気持ち。

息子の気持ちをガッカリさせないように。
変な嘘はつかないように。
それでも、ほんのちょっぴりの魔法は、本当にあるのだと思ってるから。


「ケーキよ、でろ!」というような願いを叶える魔法の杖はないけれど。

お願いや祈り続けたことは、自分次第で叶うということが伝わるように、
今年の息子には、杖をはじめ、秘密の呪文や魔法の絵本など我が家なりに工夫と愛を込めた詰め合わせセットがサンタさんから届くと思います。

サンタさんからのプレゼントと、息子の反応についてはまた次に。

クリスマスが楽しみなのは、子どもだけじゃないですね。



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