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【50代の大学生日記 第52話】 卒業旅行? いや終活旅行? (後編)

 東京一泊二日の旅の2日め、寄席の昼の部を見るつもりだったけれど、昨夜の浅草演芸ホールで笑い疲れてお腹いっぱい。2日めは何をして時間をつぶそうか? 
 この年齢になるまで箱根には行ったことがないから死ぬまでには行きたいけど、どうせなら温泉旅館にでも泊まってゆっくり行きたいし、日光にも行きたいけど半日やそこらで満足に観光できないだろうし、映画「下妻物語」を見てその存在を知った牛久大仏も一度は拝ませてもらって登頂したいけど、アクセスを調べたら平日は路線バスが3往復しかないようだから迂闊に行けないし、そもそも箱根の関より東の観光スポットをあんまり知らないし… (典型的京都市民の地理感)
  と、悩んだあげく、まず最初はここへ行きました。

京成柴又駅

 そう、葛飾柴又といえばこの人、フーテンの寅さんこと車寅次郎です!
私が子どもの頃、父に連れられて見に行く映画といえば、寅さんとドリフターズの2本立てでした。クレイジーキャッツと2本立ても見たような記憶が・・・・・・。

駅前の寅さん像

 柴又の駅前には写真のように寅さんの銅像が、そしてちょっと離れたところに妹のさくらの像も立っています。さくら側から見るとこんな感じ。

さくらの像

 「それを言っちゃおしめえよ。元気でな。あばよ」と言って手を振り、柴又駅の改札に向かう寅さんをさくらが見送る構図になっています。
 さすがに寅さんは外国人観光客には知られてないのか、柴又帝釈天の参道は浅草とは違い、日本人中高年であふれかえってます。

柴又帝釈天


寅さんの名言1
寅さんの名言2

 帝釈天参道の「とらや」で名物のだんごを買って帰りました。映画「男はつらいよ」の第1作はこの「とらや」でロケをしたそうですが、その後、程なくして建て替えたため、映画に出てくる「とらや」はほとんどが映画撮影所のセットだそうです。このだんごをうちへ帰ってから食しましたが、あんこの中にだんごが埋まってるのかと、箸であんこをかき回してしまいました。こんな風にだんごとあんこが別盛りになってるのね。関西ではない発想だな。

とらやのだんご

 この日はいいお天気で、気持ちがいいなぁとスカイツリーを眺めていたのですが、そうだスカイツリーに登頂すれば富士山も見えるんじゃないかと思い立ち…
 次は東京スカイツリーに向かいました。あべのハルカスにも登頂したことがない関西人のおっさんがひとりで東京スカイツリーに登頂(笑)
 下から見上げるとおそろしく高い。見上げたもんだよ屋根屋のふんどし(寅さん語録より)

スカイツリーを見上げる

 ありがたいことに、チケットもすぐに買えるし待ち時間なしだ。エレベーターで展望室に到着。
うおぉ! 高い! 高所恐怖症だということを忘れてしまうぐらいの高さだ!


浅草方面の景色

 浅草寺もこんな感じ。五重塔があんなに小さい! 浅草寺から見ると大したことないように見えたスカイツリーもなかなかの高さだ。 そうだ、富士山は見えるかな?

富士山は見えるかな?

 肉眼では雲の合間にうっすらと富士山が見えましたが、写真にするとわからない(泣)
 景色を眺めてうっとりしていると、窓の外に何やら現れました。え~っ、床が上に動いてるの? いや、上から何やら降りてきてるんだ。落ち着いて見ると…

窓の外に…

 ゴンドラで窓の外側を拭いてます。地上450メートルでっせ! 私にはできない仕事だ。展望室をぐるりと回っていると・・・・・・

スカイツリーの影

 おぉ、スカイツリーの影が見える! こんな光景は高いところからしか見られない。なんか凄い!(59歳にもなってその程度の感想か!)
いや~、スカイツリーに来てよかった!
 来月は伊豆箱根か日光に行こう。いや、牛久大仏も捨てがたい。関東だけではなく東北や九州にも行きたいところがいっぱいだ。どこに行くかはさておき、次回の「死ぬまでに行きたかったとこへ行ってみた! 59歳の終活旅行」をお楽しみに。(早くもシリーズ化されたのか?)

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