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賛で否でもいいけれど敬意は必要だ 〜シン・仮面ライダーに寄せて①〜

シン仮面ライダーの評価が割れている。
ざっと観た限りは賛よりも否の声の方が大きく感じる。
僕は圧倒的に賛の方だ。と、立場を明確にしておいて。

どちらの意見でも面白い傾向がある。
否の人は「ダメな映画なのに監督信者の一部オタクが持ち上げている」といい、
賛の人は「素晴らしい映画なのにダメなオタクは細かい部分ばかり気にしている」という。

どちらもオタクの意見がダメだと言っていて、そういう本人はどうなのかといえばもちろんオタクなのである。
そもそも、こんな映画に大きな声で意見を言うのはオタクに決まっている。
僕も修行は足りない未熟者けれども、オタクの端くれだと思ってる。

その上でひとつだけ言いたくなったこと。
それは、賛でも否でもどっちでもいいけれど、全ての意見・レビュー・感想よりも価値があるのは映画そのものだということだ。
なんだかんだ言えるのは映画が存在するからで、ファン・観客はその上で踊っている。

お客様は神様ではない。
製作者に対する敬意は常に必要だ。
最後に一つだけ、僕がシン・仮面ライダーを支持する理由を書いておく。

ルックは懐かしいが、その裏に隠されているテーマはめっちゃ現代的だ。
仮面ライダーもショッカーもただ幸せになりたいだけ。
それなのに、目指す幸せの形が一人一人違うから戦いになる。(ショッカーの怪人もみんなバラバラだ)

ほんとうに多様な価値観が露わになった現代をヒーロー映画の形を借りて活写している。
これが汲み取れない人がこの映画を否定しているに違いない!
(って、人を決め付けてはいけない)

追記:オタクにしか楽しめない映画だっていうオタクは多いけれど、そんなことはない。
オタクの色眼鏡や余計な知識がない方が楽しめる部分も多い、間口の広い映画です。
『シン・仮面ライダー』は。

つづきます。


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