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映画鑑賞と恋愛の共通点〜シンシリーズを俯瞰して①〜

特撮映画をリブートしたシン・シリーズが3本で一段落した。
『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』
僕はこの3本の映画を3本とも大いに楽しんだ。
(シン・エヴァンゲリオンはアニメなのでここでは除く)

振り返ればとても素晴らしいシリーズで、僕はすごく楽しませてもらった。製作陣にありがとうと感謝する。
けれど、同時にSNSや動画サイトでのレビューもすごく気になった。
2023年4月現在は『シン・仮面ライダー』への酷評がとても気になっている。

ここでは映画鑑賞と恋愛の共通点から、僕が気になっていることを書く。
便宜上、オタクと素人という言葉を使うけれど、あくまでも文章をわかりやすくするためのもの。
オタクはそのジャンルが好きでレビュー動画を上げているような人、素人はそれほど興味がないけれど話題だから気になっている人を指す。

オタクにも素人にも様々な人はいて、全てに当てはまらないことは大前提。
どちらの呼称にも蔑む意味はないと先にお伝えしておく。僕自身もオタクであり素人だから。
僕も他人が作った映画に対して責任も取らないのにあれやこれや言うてるんやから。

オタクと素人さんのレビュー

恋愛は「あなたのことをもっと知りたい」
から始まって「あなたのことなんかもう全部わかったわよ」
で終わる。

オタクのレビューで気になるのが、「俺はもうこの映画のことは全部わかった」という前提で話していることが多いこと。
監督の意図はこうだとか、これの元ネタはこれだとか、もっとこうしたら良かったのにとか。
自分が作った映画じゃないし、自分で映画を作れないのに。

素人さんの感想で気になるのは「わからないから面白くない」だ。
「わからない」=「面白くない」では全くないと僕は思うのだけれど、こういった感想はとてもよく聞く。
どっちも恋愛に当てはまる。

「わかってる」と思ってしまったオタクはもっとわかろうとは思わない。
つまり恋愛が終わった状態。
「わからないから面白くない」という素人さんはそもそもその映画に興味がないのだ。
わかりたいと思わないのならそもそも恋愛は始まらない。

余計なお世話なことはわかっているけど書く。
酷評しているオタクさんには自分の思い込み、知識や情報を忘れて謙虚になって見ればと伝えたい。
素人さんには「わからない」=「面白くない」の先に進んでみればと伝えたい。

自分にとって魅力ある映画、魅力ある恋愛相手は「もっとわかりたい」と思うもの。
『シン・仮面ライダー』は僕にとってそんな映画だった。
だから応援したいし、多くの人に見てもらいたいと思う。

うん、恋愛との共通点を書いてきたけれど、違う点はここだなぁ。
恋愛は相手を独占したいと思うけれど、映画は広めたいと思う。
恋愛は他人に押し付けたら迷惑だけれど、映画はいくら勧めたってなんの問題もない。

ここまで書いて気づいたこと。
できるだけ普遍的に書こうかと思っていたけれど、結局は『シン・仮面ライダー』が理解されなさすぎていることが悔しくって書いてるんだな。
ということで続きます。


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