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地方都市というフィルター

少し最近「およっ」と思うことがあったので、覚え書き程度に記しておきます。

割と最近、株式会社ベイクさんが、スタートアップ企業であったことを知りました。
それまでは、行列のできるチーズタルトのお店だなぁ…くらいの認識しかなく、漠然と大手の企業さんとか、知る人ぞ知る有名なプロデューサーが仕掛け人で…みたいな想像をしていました。

ところが、北海道の和菓子店「きのとや」さんのご子息が2013年に始められたスタートアップ企業だと目にして、びっくり。

あっ、そうか。
最初は小さなお店で、それが大きくなって地方に来るんだ。

当たり前過ぎるほど当たり前な話ですが、なんか地方都市に住んでいると見え方が全然違う。

私は福岡在住なのですが、だいたい東京で成功した企業さんが福岡に進出してくるときは、「渋谷で行列の!」とか「東京で何時間待ちの!」とか、なんだか凄い枕詞を背負ってやってきます。
そして、人一倍地元への愛着が強い福岡県民は、「ほほ〜お手並み拝見といこうか」「ふ〜ん?大したことないんじゃないの?」みたいな感じで迎え撃ってる気がします。
何と言うか、「黒船が来たぞー!」ってな感じ。

結果どうなるかと言うと、「まあ一回は食べとこ」「まあ確かに美味しかったな」「一回食べれば満足だな」。こんな感じです。
一回は行列に並ぶけど、リピーターはあまりいない。大行列したお店があっという間にガラガラになって、1年経たずに閉店してしまうこともザラです。

応援する感覚はなく、どこまでも「都会で成功した大手が乗り込んできた」感覚。

そりゃあそうなんだけど、東京で一歩ずつ積み重ねて成長して、周りに応援されて育った企業が、そう言う「ストーリー」の文脈の全く通じないフィールドに放り出される感じ。何とも言えない寂しさを覚えたのでした。

インターネットが発達して地方格差が少なくなってるとは言え、同じもの(企業)を見ていても捉え方が全然違うんだな、と。
無意識にかけてしまっている地方都市のフィルターを感じたのでした。


おしまい。

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