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【海外幼児教育&保育】子供のストレスとどう向き合うか②

こんにちは!
カナダのカレッジで幼児教育・保育を勉強中のNorikoです。

今回のお話は、私がカナダのカレッジで学んだ「子供のストレスとどう向き合うか」についてです。

前回&前々回のお話は子供にもストレスがあり、サインや症状が子供に見られた時は大人の適切なサポートが必要になるとお伝えしました。大人の適切なサポートは子供の健全な発達にとても重要な役割を果たします。小さい頃から少しづつストレスとうまく付き合う練習を重ねると自己肯定感が保たれたり、社会性スキルが身についたり、大人になってもストレスとうまく付き合い健全な社会生活がおくれる傾向にあります。

私がカナダのカレッジで学んだのは8つのコンセプトです。(1〜4は前回の記事を参照してください)


5、子供は問題解決法を学ぶことができる。

子供が小さな問題に直面した時に自分で解決できる方法を知っていることはとても重要なことです。日々の小さな問題はストレスレベルを上げるけれども、子供自身が自分で解決できるとストレス値はすぐに下がります。問題解決法を一緒に学んだり、感情をコントロールする方法を教えたり、選択肢があることを伝えると子供は自身で問題を解決できるようになっていきます。

6、子供がストレスを感じにくい環境を提供する。

子供のストレス要因を取り除いた環境にしてあげることで子供が落ち着いて時間を過ごすことができるということです。例えば朝の支度を見える化する(歯磨き、着替え、時計などのイラストを使う)、お片付けは棚に写真を貼りおもちゃの戻す位置を見える化する、刺激の多すぎるアクティビティを制限する(遊びの時間に制限がある/次の予定にそろそろ移行しなくてはいけない場合はお絵描きや塗り絵など静かな遊びに切り替える)などです。

7、ネガティブな言葉遣いが多い環境では、子供は自分に対して厳しい言葉を投げかけたり自分のことを疎かにする傾向が見られる。子供たちにポジティブな声かけでストレス値を軽減させる。

子供の周りにいる大人が使う言葉は子供に多大な影響を及ぼします。「なんでできないの」「やめなさい」などネガティブな言葉をたくさん聞くと子供は「私/僕はどうせできない」「何をしても怒られる」と自分に言い聞かせるようになってしまいます。大人はできるだけポジティブな言葉に変換して子供に伝えるようにすると子供のストレス値は下がる傾向にあります。例えば「今回はできなかったけど、また次にチャレンジしたらいいよ」「それは〇〇だから危ないよ」「それはお友達が悲しい気持ちになるね、どうする?」など。

8、体を動かすアクティビティはストレス値軽減や自己制御能力スキルを助長する。

子供は1日最低90分の運動が必要とされています。外遊びや散歩はとっても大切です。室内でもストレッチやヨガ、歌を唄うだけでも一生懸命すれば良い運動になります。運動習慣を子供の頃から身に付ければ大人になった時にとっても役に立ちます。一つ大事なことは競争ごとは避けあくまでも楽しい運動をするということが重要です。

以上の8つのコンセプトが私がカナダのカレッジで学んだ子供のストレスとどう向き合うかについてです。重要なのは、

ストレスを予防する

ストレスの症状を軽減する

問題解決スキルを取得する

避けることのできないストレスに少しづつ慣れる

です。大人も子供もストレスのない生活を送ることは不可能ですが正しい対処法を身につけておくと、ストレスをずっと溜め込んで症状が悪化するということは避けることができると思います。幼児期の子供にとってはとっても大切なことです。ぜひ子供のストレスを理解して正しい対処法を教えてあげてください。

まだまだカナダのカレッジで学んだことを共有できたらと思うので、ぜひ応援お願いします。

参考文書
Psychology Foundation of Canada's "Kids Have Stress Too!" Program. (2009). KHST! Preschool and Kindergarten Program.

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