恐竜の世界史 (スティーブ・ブルサッテ)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
ちょっと前にも恐竜関係の本としては「大人のための恐竜教室」を読んでいます。幼いころ “恐竜” に興味をもった人は多いと思いますが、私もその一人です。
本書は「最新の恐竜研究の成果とそれを踏まえた恐竜たちの歴史」を概説したなかなか面白い本です。
数多くの興味を惹いた箇所はあるのですが、その中からいくつか書き留めておきます。
恐竜の世界のスーパースターと言えば、やはりT・レックスですが、彼らは「北米西部の支配者」だったようです。その他の地域はまた別の生態系があり、それらは同時に“絶滅”したのです。
そして、ほとんどの恐竜が絶滅します。小惑星が衝突し、まさに天変地異が襲い掛かった恐竜最期の日の記述はとても衝撃的です。
しかし、一部は絶滅を免れ、今にその命をつないでいます。それが「鳥類」です。
ご多聞に漏れず、私も幼いころは「恐竜図鑑」を眺めるのが大好きでした。しかし、そのころ見たイグアノドンは二足歩行、今知られている姿と全く異なっていました。ティラノサウルスの前肢も力強いものでした。
恐竜の研究はここ数十年でも大きく進んでいます。本書はその最新の知見を教えてくれました。
望むべくは、もう少し「図絵」が欲しかったですね。やはり恐竜は “ヴィジュアル系” ですから。
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