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大学生がダマされる50の危険 (三菱総合研究所/全国大学生活協同組合連合会)

(注:本稿は、2011年に初投稿したものの再録です)

 今年から娘が大学生になったので、ちょっと気になって読んでみた本です。

 私が大学に入学したころ(今から30年以上も前ですが、)からあったケースもあれば、いかにも今日的といったものも取り上げられています。
 ちなみに「目次」を紹介するとこんな感じです。

  • 第1章 入学前に知っておきたい!―大学生が巻き込まれやすい危険(悪質な宗教団体の勧誘―ボランティアサークルのはずが… キャッチセールス―断りきれないと深みにハマる ほか)

  • 第2章 そのワンクリックが危険の入り口―ネット上に仕掛けられた罠(クリック詐欺―安易にクリックして陥る危険 出会い系詐欺―悪質な業者に引っかからないための予備知識 ほか)

  • 第3章 大学生がねらわれる―1人暮らしの落とし穴(訪問販売―不用意にドアを開けたばっかりに… 送りつけ商法―泣き寝入りしないために知っておきたいこと ほか)

  • 第4章 学生生活は誘惑もいっぱい!―日常に潜むトラブルの芽(ドラッグ(薬物中毒)―その好奇心が破滅を招く 大麻栽培―隠していても必ず見つかる! ほか)

  • 第5章 自由になれば責任も増える!―成人になって変わる生活(喫煙―嫌われない喫煙者になるための必須知識 金銭トラブル―友人でもお金がからむと意外にモメる ほか)

 紹介されているケースは、確かに身近に起こりやすそうなものが選ばれています。そして、それぞれごとに、具体的な対応方法・相談先等が示されているので、トラブルに直面した大学生にとってはとても頼りになる内容です。

 たとえば、「ワンクリック詐欺」といったネット上でのトラブルを扱った「第2章 ネット上に仕掛けられた罠」では、関係法律を示して分かり易く説明しています。

(p47より引用) 電子消費者契約法
 錯誤の無い正式な契約の意思表示を顧客より受けるには、業者は次の要件を満たす必要がある。
・それが契約行為であるということを承知させる
・契約の前に利用料金や規約などを明示する
・顧客による契約の意思表示のあとに、再度意思表示の確認を行うように求める

 本書で紹介されているリスクと対処方法は、改めてチェックしても参考になるところが多々ありました。

 振り返ると、私も大学入学直後、池袋の路上でセールスマンに薦められて教材を購入後、クーリングオフ制度を使って解約した覚えがあります。娘には大きな顔はできません・・・。

(ちなみに、第1章で紹介されている事象は、まさに今(2022年)また大いに話題になっていますね)



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