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一緒に夢を見ること

ヴィジョンが大切だと話すことがある。でもなんか今ひとつ伝わらない感覚をいつも持っていた。

それは世の中の、特にビジネス分野での『ヴィジョン』という言葉がもつ意味と同じようで決定的に異なることがあったからだ。

他にも『目的』や『目標』などもあるけど、それらを組織や集団がもつ価値について何か否定するものがあったわけでもない。

なぜ伝わらないのか。それが突然わかった気がした。書いてみる。

僕が話している『ヴィジョン』というのは、最も理想的な像である。心から強く望む理想像、すなわち絶対見てみたい景色であり、つまり『夢』である。

集団や組織が協働的に機能するために『目的』や『目標』が可視化・言語化されてることが大切なのは当然だが、集団や組織がある前からあるものが理想像や夢である。

夢には力がある。夢は一緒に見ることもできる。夢は人を結びつける。夢は周囲を鼓舞する。夢は喜びを与え続ける。

『目的』や『目標』は組織に共通のものとして伝えられるし、理解をさせることはできるだろう。しかし、それが夢の力と結びついていなければ、組織は力をもたないだろう。

力のない組織は、組織を維持するためにまたエネルギーを使うことになる。外からエネルギーを取り込まないと進まないだろう。

夢の力は、エネルギーを与える。『目的』や『目標』が夢と結びついていれば、エネルギーが供給され続ける。それは、内側から無尽蔵に湧き上がるエネルギーである。

夢は、とても個人的な感覚の中にある。

それを感じられない状態にあるなら、夢の力と結びつくことはできない。

夢は囁いている。あらゆる場面で手招きしている。その瞬間に捕まえて、それに機会を与えられれば、夢の力と結びつけるだろう。

夢の力と結びつくと、周囲に力を与える。もちろん自分も力を感じる。エネルギーが与えられる。感覚が閉じてない人は夢を察知する。同じ夢を見るべき(必然の「べき」)人が集まってくる。

『夢』が見せてくれる理想像、それが『ヴィジョン』である。絶対見に行きたい景色、それが『ヴィジョン』である。僕が話してる『ヴィジョン』は、夢の力と結びついているものである。

だから好奇心や感覚が大切なのだ。そこが『夢』と繋がる最初のポイントだからだ。

『夢』はエネルギーを与え続ける。それを知るためには、浮かんできたインスピレーションに従って、すぐ行動することだ。だいたいで大丈夫だ。動くことで、必要な方向性が立ち上がってくる。そうして微修整をしながら起こってくることに注意を向けるのだ。

エネルギーが現れる方向へと歩んでいくのだ、それが『ヴィジョン』と結びついていることを確認しながら。

目が見開いてきて、ドキドキしているか。今、自分の人生に、自分の仕事に。

これが大切な問いだ。

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