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今日の気になる言葉123

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2020年12月の記事一覧

「お預かりしています。」

ドーナツとホットドックを買って家で袋を開けたら片方しか入っておらず店に電話すると素っ気なくこう言われたと、ふかわりょう氏(先週の『田中みな実 あったかタイム』)。新著「世の中と足並みがそろわない」の一節だが、責任逃れで謝らない対応が目立つ気がする。

株価は社会の縮図と思ってた

が違うという投稿を読んだ野村訓市氏(先日の『TRAVELLING WITHOUT MOVING』)。世界的危機のさ中の最高値は指標としての先見性に欠け、日々の変動は一貫性なき視座を示し、株主は国民の一部に過ぎない。株番組以外は株価を報じる必要はない。

「アミロイドβ。」

は脳内で作られるたんぱく質でアルツハイマー型認知症の主因と世界の研究者が除去剤の開発に集中した(先日の 『大切な記憶は何ですか? アルツハイマー病と戦う』)。結局、完治する薬は開発できず、成人病と同じ食事・睡眠・栄養習慣の改善が最も効果的と言われる。

「おでんの具の1位は大根。」

2位は卵で3位は餅巾着と男女の好みがぴったり合ったのは「#リモラブ」。同じく「片恋グルメ日記」は1位ちくわぶで、こちらもぴったり。それぞれ波留と本仮屋ユイカ主演の恋愛ドラマだが、冬の恋のきっかけはおでんか。私が好きなつみれは、煮過ぎないのがコツ。

「スリープテック。」

とは先進技術による睡眠の質改善(先週の『日本経済新聞』朝刊)。太陽の光を浴びて目覚める空間をLEDで創る時計に、アップルウォッチは加速度センサーで睡眠時間を割り出す。私はすぐ眠るが主要先進国最短という日本人の平均睡眠時間7時間22分にも及ばない。

人間は毎朝、生まれ変わる。

脳は毎晩、夢を見ながら再構成されるからこう言い換えられると中野信子氏(『週刊新潮』12.17号)。だから人間は確固たる一貫性がなくキメラ(獅子の頭に山羊の体と蛇の尾を持つギリシャ神話の怪物)だ、とも。ならば自己イメージに囚われるのは損でしかない。

世の中の事は全て自分事。 それが美しい地球に大切とナチュラルフードを展開する脇光範・Classic Organics 代表(土曜の『SEASONS』)。それができないジレンマを私も抱えるが、それにしても世は利己的に傾く。「一人ひとりの行動力はパワフル」という言葉を信じたいが。

クリスマスソングは切ない。

とCDジャケット等のアートディレクションを手掛ける千原徹也氏(先週の『SHIBUYA DESIGN』)。人恋しい季節に自身を見つめるからか私も殆どの曲を切ないと思う。それは「恋人」と縁のない今も同じ。特に今年は人心と時代の乖離を想像し切なさ高まる。

「クロノスタシス。」

というきのこ帝国の曲を薦めた田中シェン氏(先日の『MIDNIGHT CHIME』)。歌詞では「時計の針が止まって見える現象」と綴られ、アナログ時計を見た直後の錯覚らしいが確かにそう見える。中森明菜は「出逢いはスローモーション」と歌うが思い出は全て。

SDGsと言ってる限りはダメ。

と「日経トレンディ」元編集長の北村森氏(先週の『MOTIVE!!』)。宮島咲良氏は「これでは普及しない」と言ったが、SDGsは義務教育を受けニュースを観れば分かる地球社会の基本で普及以前の話。企業の執心は分かるが騒がず何ができるかを考えるのみだ。

知れば知るほど美味しさが増す。

とワイン特集で専門家が揃って言ったと「日本経済新聞」本日朝刊。これは全趣味に共通する。落語も好きな噺家を見つけ他の噺家に広げ自分で演れば興味が増し、宝塚も注目の組から入り好みの人を見つけ全員を知ると舞台が奥深くなる。そして知る欲に際限がなくなる。

「昨日の自分を疑う。」

滋賀の三井寺にある国宝「勧学院客殿」で狩野光信の襖絵を修復した馬場良治氏の言葉だ(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』)。山と判断した箇所にもみじの痕跡を見て昨日描いた部分をあっけなく消した。私など昨日の自分なんて信じられず推敲の際は容赦ない。

運って運ばれると書くでしょ。

そこで自分に運ぶためにはイラッとしたりムカッとしたら気持ちの針を無理にでも感謝の方に持って来る、と言ったのは塩沼亮潤大阿闍梨(先日の『サワコの朝』)。そうすれば恨みには変わらないとも。嘘でも口角を上げると運気が上がるという笑顔の法則を高僧も説く。

最後の最後に絶対何かある。 奇跡のラスト19戦無敗でJ2昇格を決めたSC相模原の三浦文丈監督はそう言い続けた(『J3リーグ』34節試合後会見)。いまJ1の3チームを応援する私のJリーグ初観戦は隣町のこのチームの試合だった。諦めなければ夢が叶う事をサッカーがまた教えてくれた。