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まぐろが美味しい町は、徒歩3分圏内に本屋が2軒もある町だった。

日本有数のまぐろ水揚げ港として知られる
神奈川県三浦市の三浦三崎港。

北原白秋の詩で知られる城ヶ島で
荒波から守られるなど、
大自然が相模湾をデザインした
理想的な漁港だ

15年前、「みさき まぐろ きっぷ」の最初のパンフレットは、
私の会社で全ての取材とコピーを担当した(写真は京急『三崎口』駅前)。

京浜急行の
「みさき まぐろきっぷ」でさらに人気が増した
まぐろ料理で知られるこの町に、

潮風で錆びたラックが店構えに味わいを与える「三崎堂書店」

三崎銀座商店街沿いにあって、海上文化の書籍も揃える。

                                                               と、

《人間だもの 話し合おうよ》の一文を掲げる「さくま書店」

西銀座通り商店街沿いで、その歩みは創業100年を超える。

という
2軒の町の本屋さんが徒歩3分圏内にあったのだ。

          

20年間で全国の書店数がほぼ半減し、
人口増を維持する私の地元
神奈川県大和市でさえ
近くに本屋がない駅が目立ついま、

なぜ、日本有数の漁港に、
町の本屋さんが2軒もあったのか。
漁師は本好きだったという説もあるが、

私はその意外性に驚き、
まぐろも食べずに
同じ三崎の「海南神社」参拝を終えると、

四代続いた漁師の家の系譜を継ぐ
喫茶「トエム」の
だし巻き卵(ホット)サンドを頬張った。


魚介だしを使っただし巻き卵は、じゅわっとあふれるボリューム。


五代目にはならなかったが、ご先祖の漁師の屋号を店名に。




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