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地方の子どもたちが今から見るべき場所は東京じゃなくて海外だって声を大にして言いたい【後編】

私は実際、地方都市育ちの中途半端な田舎者だった。だから初めて自分が選んだ赴任地に足を踏み入れた時、めちゃめちゃびっくりしたことが沢山あった。

朝5時、昼12時、午後5時になる時報のチャイム。
誰かが亡くなると町内放送で知らされるシステム。
ちょっとした川なのに水質良すぎて天然鮎が獲れる。

半径1キロ圏内に誰もいない。
でも誰も知らない人がいない。

確かに東京にあるような施設や、イベントや、モノは一つもない。けど、そこには人が昔から必要としてたものが最低限残されてて、それをみんなが分け合って生活してる。

フィリピンで見た風景と同じだった。
そしてそんな環境で育つ子どもたちは、
果たしてこの先、見るべきものが本当に都会なんだろうか?と思った。

私の住むこの町は中学校までしかなく、進学する子どもたちは必然的に町外に出ることになる。
そして大抵の子どもたちは、真面目に勉強して就職するか都会の大学に進学する。
親たちがこぞって「こんな場所で生涯を終えるな」と言うからだ。


冒頭で上司と話したことは、私がこの町に来てから薄々感じながらもはっきりとは言葉に出してこなかった部分だった。

だけど最近町の中学生や、県外に進学した子とリアルに話す機会があって、
待て待てと。

絶対にこんな素晴らしい環境にいることを知らないで反骨精神で東京とかに出てご飯不味すぎて鬱になってほしくないし、
都会に無い部分に価値を感じて来てる私のような人間がまだまだ沢山いるんだよ!って伝えたくなった。

もちろん、私は地元離れることに関しては絶対的賛成派。
外に出ないとわからないことが確実にあるし、私自身それを身を以て体験してる。

上司は私が熱く話したフィリピンと日本の地方の既視感に賛同してくれた。自らも中3の子どもを持つ親として、子どもが触れるべき情報は海外、特に東南アジアにあると言っていた。

東南アジアは最近目まぐるしい成長を見せてきてるけど、少子高齢化問題がじわじわと始まりつつもある。タイでは農村地域で働く若者が減ってきてて、そこにどうやって魅力を見出して発信するかが課題となってるそう。

ネット社会の中で、触れる情報に国境がなくなって来たからこそ同じ悩みを持つ海外の地域が出てきたことは、これまで国単位で考えていた社会問題を世界中でシェアして、解決の糸口を皆んなで考えていくって形になるんじゃないかな。

壮大かもしれないけど、私は本気でそんなことを思っている。そしてそれはそう遠くない未来に起こる。

テロとか紛争とか無差別殺人とか、何かと暗い世の中だと思いがちな今の社会だけと、
こんな未来があれば世界は平和に向かうって信じてる。


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