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【映画日記】昨年、世界が滅亡したのでGWは「引越しオカルト」を

2024年5月5日

今年も特に予定もないGW。ふとここ数年、GWにどんな映画を見ていたか振り返ってみた。

コロナ初年の2020年のGWは『隣人は静かに笑う』(1999年) 
2021年は『ブラッド・ファーザー』(2016年)
2022年はNetflixのドラマ『オザークへようこそ』の最終シーズン。
昨年(2023年)『渚にて』(1959年)

映画『渚にて』

テロリストに震撼し、マッドマックス風暴力オヤジに呆れ、マフィアの資金洗浄にハマり、昨年、核戦争の末に世界が滅亡していた……。

というわけで、GWのちょっと前に見た映画をザックリ振り返ります。

『その住人たちは』(2020年)

失職し家を失った中年男の主人公が、ふとしたきっかけで元の自宅に引っ越してきた家族をのぞき見、接近しー、というサスペンス。

悪いよ、こいつは。えげつない。一見いい人風の風貌(『善き人のためのソナタ』のウルリッヒ・ミューエ似)ながらかなり悪知恵が働く。そしてコイツに陥れられる一家の父が、ほど良くモッサリとしたベン・アフレック似。

引越して来たら、まず鍵を交換!

『テナント 恐怖を借りた男』(1976年)

前の住人シモーヌが飛び降り自殺をした事故物件を借りた主人公。
やがてアパートの大家ほか周囲の人に、自分もシモーヌと同じように自殺するように仕向けられていく、という強迫観念にかられー。

オカルトなのか精神錯乱なのかギリギリのところを踏んでいく見せ方がニクイ。『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)でも”引越しオカルト”を描いたポランスキー監督。本作では主演も務め、思いのほか熱演です。

ちなみに”引越しオカルト”、”お引越しホラー”というジャンルは面白い。
休暇のための転地を含めると、ホントにたくさんある。
『シャイニング』『フッテージ』(←イーサン・ホークがカッコイイ!)『レフト-恐怖物件-』(←タイトル、まんま)

これも、

これもそう。そんな家、借りんなよ!引っ越せよ!なんですが。

あ、大事なことを書き忘れた。この映画(『テナント』のことです)、イザベル・アジャーニが出てるんだけど、”淫乱メガネ女子”というぶっ飛んだ設定なのに全然効いてない。何のためにこんな役を……。

いろいろとロマンスキー監督の性的倒錯ぶりを感じずにはいられない珍作。

『ザ・ストレンジャー 見知らぬ男』(2022年)

もう1本。記録では4月24日に見たことになっているのだけれど、すでにどんな映画だったか……。

(ネットで確認)そうそう、素性を隠して殺人事件の容疑者に接触する警官の話だった。で、この警官と容疑者(ジョエル・エドガートンとショーン・ハリス)が似たようなひげロン毛で紛らわしいなっ!と思ったんだった。

しかも実話もの。ドラマ的要素は薄くて、容疑者がどんな犯罪を犯したのかも薄っすらとしか描かれていない。紛らわしいし薄っすらだし、こちらから入り込まないかん。たぶんそれが意図されたことなんだろう。地味に手練れた映画だった(忘れていてナンですが)。

というわけで、GWもあとわずか。無性に「引越しオカルト」が見たい!







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