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【詩作】海へ

寄せては返すさざ波で
静かに私を満たす海

少しばかり恥じらうように
水面を小刻みに揺らしながら
淡く囁く波の音は
次第に熱を帯びてゆく

やがて最も高みに達した波濤は
荒々しく私の洞穴を貫き
迸る真白な飛沫は
未知なる宇宙の奥へ――

悶え叫ぶ呼吸が尽き果て
再び碧い静けさが訪れた時
大理石のような煌めきで
あなたの水面は光り輝く

ああ 海よ
私の愛しき海よ

あなたの歓喜の汗と
愛に溢れた接吻を以て
もう一度
私を慰めてください

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