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ジェームズ・ガン監督のGotG及びディズニー解雇の一件から、クリエイターのあり方を考えた。

7/21(土)のオナニーの日には、1日中オナニーをして、夜には私のオナニー観についてのnoteを投稿しようと思っていました。

でも、連日の酷暑と生理ナプキンでかぶれてしまったおまたと、そんな私の目に朝イチで飛び込んできたニュースによって計画はフッ飛びました。

ガン監督がディズニーから解雇、つまりクビ?

あれこれ情報を辿ると、どうやら過去のツイッターの発言があまりにもアウトだったためにディズニーに切られた、というのが超大雑把な出来事の全体像でした。

その次に判明したのが、なぜ10年も前の発言が今になって取り上げられたのかということ。
どうやら、ガン監督がディスったオルタナ右翼でトランプ支持派のライターやらコメンテーターに、ディスられた報復に過去ツイを発掘されて、ニュースサイト等でバラされた、という背景。

発言の内容としてはレイプや小児性愛とか、911のテロとかまぁ酷くって、こんなふうに取り上げられていました。

それでね、最初のnoteで言ったように、私は部屋が片付けられないんですが、これをなんとかするために、精神科に通ってたことがあるんですよ。
そこでADHD(注意欠陥・他動性障害)の疑いがあると言われました。
で、処方されたのがコンサータというお薬。これがまぁ凄くて!
吐き気とか動悸とかの副作用も結構凄いんだけど、それ以上に、

世界が閉じていく感覚がありました。
普段は、頭の中に音楽や聞いた事の無い言語がガンガンに反響していて、目を閉じればグラフィティみたいな光景や絵画がこびりついてて、思考はあっちこっちに飛び回るんですけど、それが無くなっていくんですよね。

お医者さんは『これを飲むと目の前の事に集中できますよ』と言っていた。確かにそうかもしれない、だって頭を散らかしていた物たちが消えて、音楽はならないし、デスクに座って見える景色は殺風景でした。
私は帰り道にある団地が、日没に合わせてひとつひとつ玄関灯が点されるのを見るのがたまらなく好きでした。真夜中の海の光る筋に、湖に取り残された浮きに、南の島で見つけたボロい教会に、思いを馳せて妄想するのが大好きでした。
でもそういうのが、消えちゃうんです。これがもし、部屋も片付けられて、ツイッター炎上させなくて、恋人がいたり結婚できたり、貯金ができたりする人たちが、この消えた世界で生きてるんだとしたら、初めからそれが浮かばないんだとしたら、それは幸せなんだけど。
私はそれらが好きなので、友達なので、いなくなると辛いんです。部屋が片付かないことよりも、まともに生活できないことよりも悲しいので、コンサータを飲むのはやめました。(じっさい飲んでいる間はろくに文章もかけませんでした)

ガン監督の話に戻りますけど、彼が私みたいな人間だなんて思いません。
でも、少なくとも私は、面白いもの作ろうって時、マトモな神経じゃとてもじゃないけど作れない。

だってクリエイティブって、私もあなたも思い浮かんで無いようなアイデアを生み出して、形にして、どんな評価を受けるかもわからないのに曝け出すなんて、普通の精神じゃできないと思う。
ケバブの肉みたいに串刺しになった自分自身を、削いで、削いで、削いで、やっと生まれる芸術があると思うのです。

そういう人間に、いわゆるマトモな言葉なんて、求めなくたっていいじゃない、というのは暴論だけど、求めないで欲しいなぁ、という気持ちがあります。
たぶん彼の言葉は、ほんとうの言葉は、ツイッターのキチガイツイートよりも、ひとつの映画が、そのうちのただのワンカットが、なんでもない台詞が、雄弁に語りかけてくるんじゃないかなぁって。

私はイチ消費者として、あぁこの人の作品は好きだけど、SNSの使い方は全然好きになれないな、と思うことがよくあります。そもそもクリエイターは作品で話すべきで、余計な事を話すべきではない、という気持ちも。
でも人間なので、作る事でしか、曝け出すことでしか生きられないかもしれないけれど、人間なので、溜め込んだドロドロをブチ撒けたくなる日もあるでしょう。

もちろんガン監督もわたしも、社会に生きる大人なので、どこでの言葉であっても発したものには責任があります。でもそれをどう取らせるかの結果が、突然の解雇であっては、臭いものに蓋をするのと同じです。
それは、人間に過去の責任を取らせる手段として、正しいのかどうか、考えなくてはいけないように思います。

人は変わり、過去は清算できる。
これは今までさまざまな映画やその他がテーマにしてきた事です。
ガーディアン・オブ・ギャラクシーもまた、そういったお話のひとつです。
どうかこれから先、過去の清算への道が、人が変化し生きていくために差し伸べられる手が、砂のように消えてなくならないことを願っています。

(つぎのnoteでは、いわゆるポリコレとか、日本のラノベのアニメ化中止の件とか、そういう視点からこれについても考えてみたいと思います)

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