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【気になる生態】 #28 "Top Of Top" 「オウギワシ」

生態系の中でもピラミッドの一番上に属する猛禽類。

その中でも世界最強という呼び声の高いのがオウギワシです。

全長100cm体重7・5kgと猛禽類の中でも最大クラスの大きさを誇ります。

オウギワシで有名な話がナマケモノを捕食するということです。

秒殺で連れてかれてしまうナマケモノ。

オウギワシの餌の半分以上がナマケモノらしいです。

握力が140kgあるようで他にも猿や子鹿、イグアナなど長く鋭い鉤爪とその強力な握力で大きな獲物を捕えることができます。

森林地帯に生息しているオウギワシですが、木々の間を縫うように飛ぶことができ、なんと時速60~80kmものスピードが出せるそう。衝撃力はアサルトライフルの銃弾並みと言われています。日本のクマタカなどもそのような特性がありますが、オウギワシほど大きくはありません。速さ+攻撃力と全ての能力が長けていることがオウギワシが最強と言われる由縁です。

場合によっては人を恐れないで攻撃してくることもあるそう。(繁殖期に巣に近づいた場合など)

十分にオウギワシの凄さがわかったのですが、逆に捕食される方のナマケモノにも興味が湧いてきました。

よくあんなに大きいナマケモノをオウギワシは巣まで持ち帰ることができるなと思っていたのですが、体重5kgと意外と見た目ほど重くないことに驚きました。

ナマケモノがなぜ動かないのかというと、その理由はあえて動かないのです。

新陳代謝もとてもゆっくりで一日に食べる食事の量は8g(葉っぱ2枚程度)で、消化に最大30日かかるそうです。そしてほとんど木の上で過ごして、20時間以上も寝ているナマケモノですが、排泄は一週間に一回地上に降りてするそうです。

徹底的に省エネに振り切った生態で動かないことが敵に見つからない秘訣なのです。そして木に擬態して身を隠すのです。

……地上にいる天敵に対しては。

地上にいる天敵から逃れるために木の上で生活するようになったら、空からはオウギワシに襲われるという悲しい展開。木に擬態しているのでオウギワシにも見つかりにくいのかと思っていましたが、最初にも書いたようにオウギワシの餌の半分以上の重量がナマケモノと考えると、ちゃんと隠れきれていないんでしょうね。。

仮に自分が狙われているということがわかってもすぐには動けないのがナマケモノ。だからこそオウギワシも見つければ確実に捕まえられる獲物としてナマケモノを好むのかもしれません。ある意味オウギワシも省エネで獲物を捕まえることになりますからね。

オウギワシとナマケモノの命懸けのかくれんぼです

ナマケモノとしては絶対にバレない隠密が命を繋ぐ鍵になってくるのです。

後半はナマケモノの生態の紹介になってしまいましたが、今までと違った目線から鳥の生態を知ることができる面白さもありますね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!




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