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UXリサーチ知見まとめ

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UXリサーチの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/page… もっと読む
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記事一覧

「ユーザーに価格を聞いてはいけない?」ユーザーリサーチと価格受容性調査【UXとマーケティングの関係】

UXデザインの仕事をしていると、商品やサービスの「適正価格を知りたい」というご依頼をいただくことがあります。 ユーザーリサーチの教えでは「いくら払うか?ユーザーに聞いてはいけない。」とされていますが、サービス体験設計では、ユーザーにとっても価値と対価のバランスは大事です。 ニーズに応えるには、どのようなアプローチがあるのでしょうか? なぜ、ユーザーに価格を聞いてはいけないのか?下記のような質問をユーザーにするとします。 「具体的な金額」「使いやすいか?」など、Yes/

ゼロからはじめたUXリサーチ

この記事はプロダクトマネージャー Advent Calendar 8 日目の記事です。 こんにちは。ブランドソリューションプロダクト戦略部のルナ(@jeuxd1eau)です🌙 私はファッションコーディネートアプリ「WEAR」のプロダクトマネージャーの1人として、新機能の企画からリリースまでのプロセスを主に担っています。 現在WEARのPMチームでは、Google Analyticsなどの定量データと、インタビューやアンケートなどの定性データを併せて活用しながらサービスに向

タクシーアプリ「GO」のユーザビリティテストを手作りしたら、超大変だったけどめっちゃ楽しかった話をします

これは Mobility Technologies Advent Calendar 2022の23日目の記事です。 本企画は弊社社員の個々の活動による記事であり、会社の公式見解とは異なる場合があります。 自己紹介Mobility TechnologiesでタクシーアプリGOのユーザーリサーチを担当している井立です。私はプロダクトマネジメント本部アナリシスグループに所属し、マーケットリサーチ、UXリサーチを担当しています。 定量調査・定性調査を組み合わせながら、プロダクト改善

【初挑戦!】 英語を話せないUXリサーチャーが“海外ユーザーインタビュー”するためにやったこと

こんにちは!viviONのUXリサーチャー及川です。 今回は英語をネイティブレベルで話せないUXリサーチャーが、どのように海外ユーザーへインタビューしたのかについて書いていきます! (ネイティブレベルで英語が話せる人生は何処へ…😫) 海外ユーザーインタビューの背景今回は海外事業部と連携して、英語圏と中華圏ユーザーへのインタビューを行う必要がありました。海外事業部には、様々な国籍の社員が在籍していますが、UXリサーチ経験がある人は一人もいませんでした。 一方で、UXリサーチ

まずは試しにやってみよう、初めてのUXリサーチ!

ご無沙汰しています。SOMPOの片山です。 新規サービス開発で、PdMやUXデザイナーとして働いています。 UXリサーチって難しかったり、お金がないとできないイメージがあったりしますか? 実際はそんなことはないです。最低限気をつけることを気をつけて行えば、自前で行ってもかなり有益なことを得られます。 何よりも、まずは小さく早くリサーチをやってみてユーザーを知り、それをサービス開発に反映する。というサイクルを回し始めることが大切です。 そこで、今回はUXリサーチャーが居な

特別なスキルは不要!ユーザーインタビューをスムーズに行うための事前対策

自己紹介こんにちは。私はGO株式会社でタクシーアプリ『GO』のユーザーリサーチを担当している井立と申します。現在、プロダクトマネジメント本部データインテリジェンス部に所属し、マーケットリサーチ、UXリサーチを担当しています。 定量調査・定性調査を組み合わせながら、プロダクト改善や顧客戦略策定を支援をするのが主な業務です。 150人へのインタビュー経験を、何かに役立てたい2020年9月にタクシーアプリ『GO』がスタートし、コツコツとユーザーインタビュー(デプスインタビュー)を

UXリサーチにおけるバイアスの種類を特定する|Identify types of bias in UX research

この記事では、バイアスが具体的にデザイン・ワークにどのように影響するかについて説明します。 以下の6種類のバイアスについて解説します。 バイアスの種類|Kinds of biases 確証バイアス|Confirmation bias 誤合意バイアス|False consensus bias 優先バイアス|Primacy bias 最新性バイアス|Recency bias 潜在的バイアス|Implicit bias サンクコスト・ファラシー|Sunk cost f

#1 そのUXリサーチには『嘘』がある(UXリサーチの方法論)

今回から「UXリサーチの方法論」というテーマにて連載する。 昨今では「UXリサーチ」や「デザインリサーチ」といった分野が開拓され、ビジネスシーンにおいて市民権を得つつある。特に「N1分析」という言葉に代表されるように、定性的な調査からインサイトを得るプロセス・方法論の重要性が見直されている状況にある。私自身もbeBitのコンサルタントとして10年以上にわたって様々な企業のUXデザインやリサーチを支援してきたこともあり、自らの専門分野に光が当たってきたかのようで嬉しく感じてい

強固なリサーチ基盤をつくるためにPdMの私が社内で取り組んだこと

こんにちは!TimeTreeでPdMをしているめーら(@mela_dayo)です。 前回の記事では、PdMの私がなぜリサーチに力を入れているのかを説明しました。 今回は準備編として、リサーチを社内に浸透させるために取り組んだことを書いてみようと思います。 💘 💘 💘 どうして強固なリサーチ文化の土台が必要なの?突然ですが問題です!!リサーチを実践するにあたって社内での基盤づくりが必要な理由はなんでしょうか? ここだけの話、文化の土台づくりってかなり骨が折れますよね。一人

UXリサーチモメンタムを止めない“Working Out Loud”を意識した取り組み

こんにちは!NewsPicks プロダクトデザイナーのつづくです! 2023年ももう年の瀬。1年間って本当にあっという間ですね。とはいえこの1年間は自分にとってかなり大きなキャリアの分岐点になりました。 というのも、2016年に新卒入社して以来、「プロダクトデザイナー」や「UI/UXデザイナー」など、デザイナーとしてキャリアを築いてきましたが、今年から新たに、UXリサーチをメインに取り組む立場にシフトしていきました。 また、組織の建付けとしてもUX Research

PMがリサーチャーと協業し、UXリサーチから得た学びをサービスの資産にするまで

今年の8月、SUZURIは、社内のリサーチ活用文化の醸成を目的として発足した「社外顧問とのリサーチ協業」プロジェクト (以下、リサーチ協業)のモデルケースに選ばれました。そしてつい先日、ようやくこのプロジェクトが一段落つきました。 ▼プロジェクトの概要は、一緒に取り組んだリサーチャー視点のこちらの記事をご覧ください🙆 この記事では、リサーチ協業を通してSUZURIがどのような成果を得たかの振り返りと、今後の展望について書いていきたいと思います。 前提:リサーチにおけるS

ユーザーインタビューのモデレーターが上手い…!と思った瞬間

デザイン・マーケティングの領域を行き来してユーザーリサーチを担当していると、自分が行う以外にも様々な立場の人がインタビュアー(モデレーター)を務めるユーザーインタビュー(ユーザーテストも含む)に立ち会う機会があります。 そうすると、「この人、モデレーターが上手い…!」と思う瞬間が何度も訪れます。不思議と、必ずしもモデレーターとなる人の職種・役職・資格・経験歴に限らず上手いのです。例えば私は、幸運にも以下のような神回に遭遇しました。 ・デプスインタビューの進行を相手の性格に

今さら聞けないペルソナの作り方〜効果的なペルソナの作り方、使い方〜 LINEヤフー・mediba・Goodpatch イベントレポート

こんにちは!リユース統括本部フリマ企画部デザインチームのデザイナーの田川です。私は普段、Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)のプロダクトデザインを担当しています。 誰にでも使いやすく、手軽に楽しんでいただける体験を提供できるよう、日々サービスの改善や新規機能開発に取り組んでいます。 この記事では2024年2月14日に開催した、「今さら聞けないペルソナの作り方〜効果的なペルソナの作り方、使い方」のイベントレポートをお届けします。 UXデザイナー・マネージャーとして活

N=1の「最高の体験」を考え抜くたった10秒の習慣とは

自分には、働き始めてから9年間続けているちょっとした習慣があります。それはユーザーインタビューをやった直後の10秒に、ある問いを自分に投げかけることです。 これだけです。チームで振り返りの時間が取れるときもそうでないときも、一瞬でいいので問いかけるようにしています。もともとは新卒の頃の上司でユーザー調査が抜群にうまい上司がやっていた習慣で、気づけば自分も9年間続いていました。 最近 X (twitter) でこのことを書いたところ、少し興味を持っている人が意外と多そうだっ