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「経穴の効能」を「西洋医学的な視点」から考える



こんにちは、hanaこと玻名城です。

今回は、東洋医学における経穴(ツボ)の効能を西洋医学的な視点から考えていけたら良いと思います。

私が西洋医学的な視点から経穴を考えたきっかけですが、血海の「海」は血が大量に集まる場所と説明され、それに疑問を持ったことに始まります。

太谿(KI3)と後脛骨動脈
太衝(LR3)と足背動脈

のように実際に動脈が走行している経穴なら疑問を持つことはなかったでしょう。
委中(BL40)の方が膝窩動脈を取穴部位にするので「血」との関わりが良さそう。

しかし、何千年もの歴史のある東洋医学です。
これまでの記事にように何かしら考えられるものがあるはずだと。

という訳で様々な視点で考えていきます。



1. 血海穴

先ずは疑問を持つことになった足の太陰脾経にある「血海(SP10)」を考えていきたいと思います。
経穴の教科書に記載されているような効能は、おおよそ「血の動きが悪くなった、不足している際に使用する」とあります。
※今回は「生血運血」のような効能の説明は省略します。

「血」なので血管(動脈)や血流に関わる西洋医学的な視点で考えると「ハンター管(内転筋管)」に辿り着きます。

ハンター管は大腿部にあり縫工筋、大内転筋、長内転筋、内側広筋等によって構成されます。
このハンター管を伏在神経、大腿動脈、大腿静脈が通ります。

血海を考えるにおいて注目するべくは「大腿動脈」と「内側広筋」です。

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