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四川飯店に辛くないものを食べに行くのは邪道なのか

ちょっとお祝いしたいことがあって、夫と共においしい中華を食べようということでコレド室町の「四川飯店日本橋店」に行ってきました。

辛いものは苦手です。
じゃあ、なんでそんな人間が麻婆豆腐が売りのお店に行ったのかといえば、夫が辛くないものもおいしいからと言うからです。
これはもう彼への信頼度の高さゆえです。
もしも私を騙そうとしているような人だったり、意地の悪い人から四川飯店に行こうと言われたら一緒にいくことはなかったでしょう。

結論から言えば、とても満足の行く食事になりました。
なんだこれ全部おいしい、という感じです。

スープから贅沢しました。
フカヒレスープです。

このフカヒレスープが具だくさんで、お出汁の香りがすこぶる良い。
トロリとしたスープをかき混ぜれば、芳醇な香りが漂ってくる。
もうこれでこの店の食事がおいしいことを確信しました。

辛いものが得意な人ならエビの料理といえばエビチリなんでしょうが、辛いものが食べられない私のチョイスは「海老のブラックビーンズ炒め」です。
ブラックビーンズ?
黒豆?
どんな料理だろ、と思ってきたのがこれでした。

ブラックビーンズは日本語で言うところの「黒いんげん」で、これをみじん切りにして、ネギとかと合わせてソースにするそうです。
未体験な料理でしたがやっぱりおいしい。
なにがどうなっておいしく感じるのか分からないけど、海老のプリプリ感とか野菜のシャキシャキ感とか、そういうのも含めて味がおいしい。
このコクの深さ、どうしたら出るの?
味の素さんにCook Doで出して欲しい。
お願い、味の素さん。家でもこれ作って食べたい。
もうこの海老のブラックビーンズ炒めという料理を知ることができただけで今夜の食事は星5つ決定です。

四十路オーバーの私とアラフィフの夫、二人の食事量は年々減っています。
3年前ならここでもう一皿肉料理を、というところですが、我々の胃にそんな余力は残されていません。
もう炭水化物に移行します。

揚げたての米の塊を、熱々のあんかけの中にイン!
バチバチバチと大きな音を立てて弾けるあんかけの香りがたまらない。
野菜メインを想定していた五目おこげは、魚介メインでした。
お出汁も魚介っぽいです。
あんかけの水分を吸ってしんなりしたおこげを、火傷しないようにいただきました。
おこげって一皿でエンタメを凝縮しているよね。
目と耳と鼻と舌と、いろんなところで楽しむことができる。

締めはゴマ団子。
お皿まで温かくした熱々のゴマ団子。
杏仁豆腐ではなくてゴマ団子を選んだのは、私がただ単にあんこが好きだから。
これ一個で400円。
バーミヤンなら2個で249円。
締めとしては最高に贅沢した気分が味わえる。

四川飯店は辛いものしかおいしいわけではなかった。
辛くないものも十分おいしかった。
今度から「四川飯店に行くよ」と言われれば喜んでついて行きたい。

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