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レガシーな市場のDX化の限界「日本のフィットネス参加率を向上させ、宝の山を掘り当てるには!?」

ここ最近、スポーツ系のフランチャイズが数多く出てきています。アフターコロナの健康意識の拡大により、スポーツ関連市場が大きく成長するという背景です。

ここでよく使われるのが、フィットネス参加率ですね。

フィットネス参加率は、人口に占めるスポーツジム関連施設に通っている人の比率を表すもので、
・1位=スウェーデン・・・21%
・3位=アメリカ・・・18%
・30位=日本・・・3%
※2018年各国フィットネス参加率(IHARSAグローバルレポート)より
っていうデータですね。
日本も10%程度には引き上げられる!なんて言う人が多いです。

これを見て、
日本には、スポーツジムの潜在需要がある
これから、大きく拡大していく可能性がある
ということで、24時間ジムを中心にパーソナルジムやエンタメジムなどが続々と出店しています。

でも、現在出店されている各種ジムをよくよく見てみると、
・3%→10%
の潜在市場に向けて出店しているというよりは、
既存の3%の奪い合い
をしているように思います。

無人化により超低価格を実現したり、設置しているマシンを充実させたり、ゴルフやサウナを併設してみたり、、、

唯一、潜在需要に訴えかけているのは、チョコザップくらいじゃないですか?
私服でOK、ネイルでもセルフエステでも、マッサージチェアでも洗濯乾燥機でもいいから、まずは来てもらう。。。
来てもらった人の中から、運動を継続してくれる人がいれば、確かにフィットネス参加率は上がりますね。

でも、これが実現可能なのは、巨大資本を投下できる直営店主義だからですね。
一定期間赤字でも構わないですし、新サービスを導入するのでも、自社だけで即決できますからね。

じゃあ、本当の意味で、フィットネス参加率を高めるようなジムはできないのか、、、

そんなことはありません。

ここ20年で、実際にフィットネス参加率を高めてきたチェーンがあります。
女性専用30分健康体操のカーブスです。
それまで運動習慣のない人が多かった中高年の女性をターゲットにして、今では約2,000店舗80万人弱の会員を創出しました。

何故、これができたんでしょうか??

・DX化により、入会から退会までがスマホで完結できたから?
・メチャクチャ会費が安いから?
・・・・・

違いますね。

初心者に対して運動習慣を持ってもらうように、徹底的に人がサポートをしたからですね。

「ちょっと試しに入会したけど、よくわからないから辞めちゃった。。。」
そんな人を作らないように、丁寧にサポートし、フォローし、コミュニティを作りみんなで楽しく運動する場を提供したからですね。

ジム空白立地に、低価格のジムを作ったからではないですね。

翻って、今、本当にフィットネス参加率を上げることで、市場をこじ開けようとするならば、本当の意味で初心者に寄り添うサポートこそが成功要因だと思います。

巷に溢れるアンケート調査では、
 Q.何故ジムに通わないのですか?
 A.近くにないから、値段が高いから、、、
なんて言われていますけど、一番の理由は、
 A.続ける自信がないから
です。
まわりの人はマッチョで怖いし、他の人と仲間になれそうも無いし、マシンの使い方も良く分からないし、、、

男女別のエリアを作るよりも、マシンの使い方の動画を作るよりも、

初心者に運動習慣が定着するまでのサポート体制を整備すること

これに尽きると思います。

もしこれからこの市場に参入し、フィットネス未経験者をターゲットにして、宝の山を掘り起こすつもりなら、

初心者が安心して通えるような店舗イメージを持ち、運動習慣の定着までのサポート体制を整備して、店舗内サークル活動やイベントに取り組んでいくことがポイントになると思います。

健康のためには運動が大事だと気付いた人に、本当に運動習慣が身につく場ができると良いですね!

ご参考になれば、嬉しいです。

今日はここまでです。

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