#② the story | しろくま商社
#11 the story | strange Fake(4)-2
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読了。面白かった。物語の主人公はフラット。本作を読み込んでると、事件簿と通じるような描写が幾つか見られる。そこは流石成田先生。Fateに対するリスペクトが感じられた。徐々に距離を詰めていくジャックとフラット。物語の冒頭でも描かれていたが、彼は異質な存在である。それでも、エルメロイと関わり始めたことで、彼は徐々に自信を持ち始めていく。
#12 the story | ゆりかごの星
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話題作。『水星の魔女』という作品をご存じだろうか。この作品はいわゆるガンダムシリーズである。しかし主人公はスレッタという女の子。その1話で、彼女は決闘に勝利し、ミオリネの花婿となる。そんな話。秋は豊作である。チェンソーマンやブリーチ。夏はリコリスリコイルが人気だった。秋はどうなるのでしょう。
そんなわけで、本題に入ります。『ゆりかごの星』はエアリアル、すなわちスレッタが扱うガンダム視点で物語が綴られます。プロローグを見た方ならわかると思いますが、スレッタは母と二人三脚で水星にて暮らします。そんな中で、母は復讐心を燃やし、スレッタをその道具として使うことを決意します。スレッタはもちろんそのことを知りません。逃げても良い。そう語りかけるエアリアル。しかしながら、スレッタは進むことを決意します。止まれば1つ、進めば2つ、手に入る。この文言はしばらく物語のキーポイントとなりそうな予感がします。
#13 the story | strange Fake(5)
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読了。4巻はフラットを中心とした物語。今回はギルガメッシュを中心とした物語。ギルガメッシュは英雄王である。そしてその宝具は規格外。そんなギルガメッシュとセイバーが敵対する。
#14 the story | strange Fake(6)
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子供の責務とは。そんな事象について考えさせられる物語であった。
様々な事象が進行した今回の物語。見どころはたくさんあった。その1つとして挙げられるのが、サジョウ・アヤカとリチャードの掛け合いである。リチャードはアーサー王に対して、尊敬の眼差しを向けている。そんな彼に対して、乱入者であるフランチェスカはある細工を施す。幻術に長けているフランチェスカは、その能力を用いて、とあるシーンを投影させる。そのシーンとは、『Fate/Zero』において、アーサー王がイスカンダルとギルガメシュを交えて、王の在り方について語るシーンである。そこで、アーサー王は彼らから文句を言われる。フランチェスカはそんな情けないアーサー王の姿をリチャードに見せることで、彼を貶めようとするのである。しかしながら、そのような小細工は彼にとって無意味であった。むしろ、そのいたずらは彼の真なる力を目覚めさせることになる。このようなストーリー展開こそ、成田先生が成田先生たる理由なのだと感じた。
確実に進行する偽りの聖杯戦争。その結末はいかに。
#15 the story | Best Friend
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魔術師とは外道である。彼らの目的は魔術を行使することではない。根源に到達すること。それが彼らの真なる目的である。
玲瓏館美沙夜。彼女は孤独を愛している。優秀な魔術師である彼女は、ただひたすらに研鑽を積み重ねてきた。
幼い頃、彼女には父親が存在した。父親はマスターであり、彼にはキャスターのサーヴァントがいた。その存在を目の当たりにした彼は確信する。今回の聖杯戦争で聖杯を手に入れるのは自分なのだと。
『Best Friend』にて、彼女はキャスターと相対する。聡明なサーヴァントであった彼は、美沙夜に様々な知識を伝授する。それは彼女にとっては初めての経験であった。きっと彼女は彼に恋をしていたのだろう。
事態は順調に推移しているように思えた。しかしながら、とある一人の少女によって、歯車が狂い始める。名を沙条愛歌。セイバーのマスターである。彼女は文字通り、全知全能。その卓越した力によって、通常では起こりえない奇跡を次々と体現していく。
そして悲劇は訪れる。勝利を確信していた美沙夜の父親は、自身のサーヴァントであるキャスターに裏切られる。また彼は、沙条愛歌によって致命傷を与えられる。最後の力を振り絞り、彼は娘の元へと駆けつける…。
それから時は経ち、美沙夜はランサーのマスターとなる。この時の為に、彼女は己の技術を、ただひたすらに磨いてきた。彼女は自信に満ち溢れていた。今回の聖杯戦争で生き残るのは彼女なのだと…。
♦♦♦
読了。とても読み応えのある作品だった。
本作は『Little Lady』の続編である。『Little Lady』では長女である沙条愛歌に関する背景が如実に描かれていた。今作の主人公は玲瓏館美沙夜である。
やはりFate作品。スピンオフではある。しかしながら、どの人物も壮絶な過去を背負っている。その過去とどう向き合うのか。そしてその過去をどのようか形で消化し、未来へと繋げるのか。
そんな問いが、本作には含まれているのではないだろうか。
#16 the story | strange Fake(7)
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「その男、危険なり」
凶弾により、倒れたフラット。実のところ、彼は器として作られていた。フラットだった者。そんな彼が戦況にもたらす変化とは…。
『Fate/strange Fake』。第7巻。とても充実した内容であった。冒頭におけるバトルは圧巻である。フラットの暴走を防ごうと尽力するエルキドゥ。成田先生の言葉によって紡がれる迫力に満ちた戦闘シーン。イシュタルの暗躍。そしてエルメロイ教室。
最後の構成には驚かされた。まさかあのキャラクターが物語に絡んでくるとは。
偽りの聖杯戦争。どのような形で決着するのか。
今後の動向に注目したい。
#17 the story | Fate/Prototype(3)
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「少年は進む、己の願いこそが正義だと信じて。」
『Fate/Prototype』3巻。始まりはバーサーカーを従えし、とある少年から。彼は争いを好まない。彼が聖杯に願いし望みは平和のみ。ゆえに。彼は苦しむのである。ゆえに。彼は死すのである。
魔術師は外道でなければならない。ゆえに。彼らに慈悲など必要あらず。沙条愛歌のような気概を持たねばならない。
♦♦♦
とても心を揺さぶられた。
本作における主要な登場人物は、平和を求める。バーサーカーを従えし、優しき少年。集中治療室の存在によって、辛うじて命を紡いでいる病人。出自は違えど、彼らは似た思想を抱いている。
本作ではライダーの過去に関する記述がある。彼はファラオとして、どのような生き方を選択したのか。物事には表と裏が存在する。正しく人を評価するには、多角的な目線を持たねばならない。
型月ファン必見の作品である。
#18 the story | Fate/Prototype(4)
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「英霊。彼らは偉大である。なぜか。その本質を紐解くために、私たちは勉強しなければならない。」
『Fate/Prototype』第4巻。物語はクライマックスである。アーラシュ。FGOをプレイしたことがあるのならば、彼の存在に救われた方も多いのではなかろうか。そんな彼の活躍が、本作では如実に描かれている。
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読了。圧巻である。多種多様なサーヴァント。彼らは聖杯に何を願うのか。彼らはどのような志を抱き、戦場へと向かうのか。
譲れない想い。彼らはエゴイストである。ゆえに。彼らは争わなければならない。ゆえに。彼らは全身全霊で戦に挑む。彼らは戦う。己の進むべき道が正しいのだと。己こそが正義なのだと。そう信じて。
#19 the story | Fate/Prototype(5)
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「根源。それは魔術師が目指す場所。」
彼女は産まれた時から、根源への接続を許可されていた。沙条愛歌。綾香の姉にして、セイバーのマスターである。彼女にとって、人生とは退屈な者であった。全知全能である少女は、未来をも見通す目を持っていた。ゆえに。彼女は自らに制限を課す。なぜか。それは、彼女が知ったから。ある運命へと辿り着くのだと。そして、恋をするのだと。
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『Fate/Prototype』第5巻。着実に計画を進める沙条愛歌。セイバーに捧げる愛。彼女にとって、セイバーこそが全て。彼に尽くすことが、彼女における人生の意義なのである。ゆえに。その他は徹底的に切り捨てる。それが彼女のルールなのである。
#20 the story | 魔法使いの夜
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クリアした。とても良い作品であった。魅力的な登場人物。鮮明とした背景。臨場感溢れる音楽。どれを切り取っても素晴らしい。
まず惹き付けられたのは、青子対有朱の場面。久遠邸にて、2人暮らし。しかしながら、彼女たちはそれぞれの信念を貫くため、戦場へと赴く。
有朱の魔術は、もはや魔法である。遊園地の遊具を、次々と使役していく彼女。そんな彼女の規格外の魔術に対抗するべく、青子と草十郎は彼女に相対する。
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本作の山場の1つである。両者互いに譲らず。最終的には青子たちが勝利する。しかしながら、その結果へのプロセスが実に見事である。
型月に興味のある方ならば、是非プレイしていただきたい。