オレのウダツが上がるまで(第二十話)

〜遺書〜

ーーーコウキが実家に着いたのは夜の0時頃だった。

   誰もいない実家
   妙に物悲しい空気感

   つい最近までヒロヨシがここで
   生活していたこの場所

   コウキはそれまで涙を流すコトを
   必死で押し殺していた。

   でもここに着いた途端それは解き放たれてしまった。

   コウキがヒロヨシの脳死を告げられた後、
   なぜか急に直感というか、
   何かの知らせというか、
   実家にオヤジの遺書らしいものが
   あるんじゃないか、と思い立ったのだ。

   そしてソレはほんの僅かな時間を経て
   見つかるコトとなる。

   どこにでもあるような大きめの手帳。

   一見、そこに遺書があるようには思えない。

   ページをめくっていくと
   家族一人一人に宛てたものにいき着いた。

   そして全てを読み終えたコウキは
   しばらくの間立ち上がるコトが出来なかった・・・。

〈つづく〉

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます。あなたのココロに何か響けば嬉しいです。
7

オレのウダツが上がるまで

くも膜下出血で倒れた40代男が、遠のく意識の中で何を思うのか・・・。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。