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【1】"外見"っていったい何なんだ?



『世の中なんで
美人ブサイクがいるんだろう?』


『私たちは、どうしてこんなに
身なりを整えるためにお金を使うのだろう?』



そんなことが気になっていたのは、私がずっと美人になりたかったからでした。

美人になって、ひいては愛されたいと思って、そのために色んなことを試したりしました。

そうして試行錯誤した結果、今では褒めてもらえる事も多くなりました。


まだ未発達ですが、『綺麗になる方法』『美人で終わらず愛される方法』、このあたりについて考えながらも、少しずつ書きたいと思っています。



☆今回は、『美貌格差』という本から

そもそも人の"見た目"って何なんだ?

という疑問をといていきます。


https://www.amazon.co.jp/美貌格差-生まれつき不平等の経済学-ダニエル・S-ハマーメッシュ/dp/4492314539
この本では、人の容姿に関する真実を経済学で証明しています。その研究に著者は20年もかけたという。(学者さんのそういう変態なところ好きです笑)ただデータが集めにくいのか、推測が多い印象も受けるので、私は少し物足りなさを感じました。



目次-----------------------------------------------------------
1.美貌は希少なの?
2.美形は誰から見ても美形?
3.年齢は美貌に影響はあり?
4.化粧や整形じゃ意味がない?
5.最後に


1.美貌は希少なの?-----------------------

人の美しさって、何なんでしょうか。

美形は、老若男女関わらず人を惹きつけます。以前付き合っていた人に『可愛くないとそもそも喋ってみたいと思わない』と言われたこともありました。


何を見て、人は美しさを決めているのか?
という疑問ですが、


『顔』が重要な役割を果たしているらしいです。


神経学者オリヴァー・サックスが言うには、
審美的な意味で‘美しい’かどうかを判断できるのは、何にもまして、顔である
とのこと。


顔立ちは美しさのほんの一部にすぎないという意見もその通りですが、顔立ちだけで人の美しさは判断することが可能なんです。
(そういえば、最近も『女性アイドル顔だけ総選挙』なんてありましたね。顔の重要性をよく表していると思いました。)


🦐1971年にミシガン大学が行った全国規模の調査があります。この調査では、とても長い面接が行われ、終わり近くになって、評価する側の人は『評価対象の容姿を5段階評価する』ように指示されました。

5 すばらしくハンサムか美人
4 容姿が良い(同じ年齢や同じ性別で平均より 上)
3 同じ年齢や同じ性別で平均的な容姿
2 見るべきものなし(同じ年齢や同じ性別で平均より下)
1 醜悪


そしてその結果↓

(本著、p37より引用)

注目ポイントは3つです。

❶5点と評価された人はたったの2、3%しかいない!学年のアイドル的存在と同じぐらいの確率ということです(例えがヘンかも…)。

❷今回の研究では評価の平均は並より上という結果になりました。
2点・1点と評価された人は女性ですと合わせて15%。85%の人が平均か、平均以上という結果なので、自分の容姿に自信がない人も少し勇気が湧く結果とプラスに考える事も出来るのではないでしょうか。

女性の方が男性よりも容姿に対する評価が極端になりやすいという傾向もあります。女性のの場合は男性よりも3点の評価の割合が少なく、また1点、5点の評価はわずかながら多いです。

※ちなみに、全く異なる文化に属する人たちに同じ研究を行っても、出る結果はだいたい同じだそうです。しかし、国によっては他人の容姿を低く評価することを目に見えて避ける国もあり、そういった国だと偏った結果になります。もちろん人によって評価基準や美意識は違いますが、男女合わせて2,774人のデータを集計した結果ですので、日本でもこの結果と似たようなデータ分布になるのではないかと私は思います。

確かに、これらの結果を見ると『美貌は希少』と言えそうです。



2.美形は誰から見ても美形?------------


Aさんの事をBさんは美人と言うけど、Cさんも美人と思うでしょうか?
はたまた、ブサイクと判断するでしょうか?


多少の差異はあっても、美貌が希少ならば人々の意見が見事にバラバラになることはないはずです。


そこで、人の美しさの評価がどれだけ一貫しているかを調べた研究を一つ紹介します。

🦐カナダで行われた全国規模の調査で、評価には面談が使われました。この調査では、1977年、1979年、1981年と2年ごとに3回同じ人を面談します。面談で評価する側は毎年変わるので、被験者の容姿について複数人の意見を反映させることができ、ここでも評価する側の人達は5〜1点の5段階評価で採点をします。

その評価で、隣り合った年の評価を比べると、女性も男性も54%が全く同じ評価をされていました。

つまり、人の容姿に関する評価は誰が評価してもだいたい同じになるということです。誰かに美形と評価された人は、美について絶対の価値観が存在しなくとも、他の人にも美形と評価されることが多い事がわかりました。



3.年齢は美貌に影響あり?---------------


まあ、想像はつくでしょうけど、影響はあります

🦐1970年代の調査によると、
18〜29歳の女性グループでは、45%の人が少なくとも並より上と評価される一方、

50〜64歳では、並より上と評価されたのはたったの18%でした。

男性の場合ですと、年齢による影響は小さく、18〜29歳の男性グループで並より上が36%、50〜64歳では21%でした。

このように、年齢を考慮するなと言われても、若い方が美しいと判断されてしまうんです。傾向としては、女性に対しての方が年齢に厳しいようです。つまり、年齢と容姿は切り離せない関係なんです。



4.化粧や整形じゃ意味がない?---------


突然ですが、日本の美容整形件数って世界で何位だと思いますか?


実は、ISAPS(国際美容外科学会)が全世界を対象にした美容外科に関する調査結果(2014年)によると、、第3位なんです。


2014年に行われた施術の件数は126万351件。これは、整形大国・韓国を上回る件数です。ビックリですよね!

でも、それなのに整形では意味がないなんて言われたら、『今までの努力とお金はなんだったの?!』ってなるじゃないですか。


残念ながらこの本を読むと、そんな反応になるような結論が載っています。

整形手術は、お金や痛み苦しみの面でコストが大きい割に、見間違えるほどには美しくできない、見合わないとのことです。これは韓国の整形手術を研究して得られた結果がそういう可能性を示唆しているとか。

では、整形手術よりはコストのかからないやり方、つまり良い服を着て、もっと良いお化粧をして、髪を綺麗にセットする。
いわゆる自分磨きにお金を使えばうまくいくんじゃない?
と思われることでしょう。世の中には綺麗になりたい欲求を刺激するあらゆるモノ・情報があふれています。

🦐しかし、上海で行われた調査によると、
美容に全くお金を使わない女性が平均的な額を使うようになっても、評価は3.31点から3.36点にしか上がりませんでした。

平均的な額を使っていた女性が平均の5倍(平均的な家計所得の20%相当)までお金をかけると評価は3.56点に上がることは上がるそうです。
でも、かけるお金を増やした分で得られる効果は、それまで使っていたお金が多ければ多いほど、小さくなっていきました。

容姿を良くするためにお金を使っても、それで得られるお金は自分が使った額よりも低いそうです。(中国の調査によると、容姿を良くするために1ドル使って得られるお金は平均たったの4セント)

つまり、この本では整形や洋服、化粧品にどんなにお金使ってもほとんど意味はないという結論となりました。


5.最後に---------------------------------------


なんだかですね、この本読んでいると、あなたは劇的に美しくはならない。お金かけても、凡人は凡人のまま。ブスはブスのまま。そう言ってるように聞こえるんですよね。

まあ、事実そう言ってるんですよ。経済学自体、お金に関わる活動の中で費用と対価を比べて最も合理的な判断をよしとする学問なので、調査データを見るとその結論は間違ってはいないです。


しかし、本当にそうでしょうか?

私たちは金銭的対価だけを求めてはいません。
お化粧によって精神的に明るくなる、好きな服を着て自信を持つ。体重を何十キロも落として健康的に変わった人もいる。
人によって美しくなる目的は違います。

『凡人は美人になれる。一定の確率で。』

これは私の結論です。いくらでも人は変われるし、今なお変わっていく途中段階にあります。

美しくなることに意味があるかないかなんて、美しくなった後にしかわかりません。

私もこれからもっと勉強をしてみたいし、美しくなりたいと思う人になにかほんの少しプラスの影響を与えられたらなと思っています。


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